山 崎 泰(やまざき たい)のデイリーブログ
新宿区のTFS国際税理士法人理事長 山崎 泰が、「心に残る出来事」「忘れられない想い」をホンネで綴る、ズッコケ珍道中!
 



定例の社内勉強会・・・今日のゲストは、㈱アサックスの役員と支店長。

㈱アサックスは、どこの銀行系にも属さない、独立系のノンバンク。

 

同社の特徴は、端的には・・・

①不動産担保ローン

②資金使途を問わないこと

③物上保証があれば、誰が債務者となるかは柔軟に対応できること

④債務者の年齢も問わず、そもそも「債務者区分」という概念もないこと

⑤不動産所有者の制限がないこと、第三者からの担保提供でもOKであること

 

そして今日の勉強会のなかで、もっとも印象に残ったのが「セールアンドリースバック」のスキーム!

①(金融機関からの債務者である)会社または個人が、

 自身で所有する不動産を、アサックスの子会社・フォーサイトにいったん売却(セール)。

 

②この際、市場価格の80%で売却したとすると、

 当該金額で、金融機関に対して担保解除依頼。

 すなわち「金融機関からの残債務額ー売却金額=金融機関の損切り額」ということに。

 

③アサックスは、買取金額に10%を上乗せした金額 (=売却時の市場価格の88%相当額)で、

 セール(売却)した債務者(旧所有者)との間で、当該物件に関して「不動産買戻し契約」を締結。

 

④セール(売却)した債務者(旧所有者)は、売却した物件に賃料を払って賃借(リースバック)。

 賃料相場は、売却金額の6%程度。

 買戻し猶予期間中の賃料相場は8%~12%が一般的なので、かなり良心的、リーズナブル。

 

⑤しかるべき買戻し期間内に、債務者(旧所有者)は、当該物件を買戻す。

 3年更新の定期借家契約なので、賃料を払い続けさえすれば、

 市場価格が戻るまで、買戻しのタイミングを見定めることもできる。

 もちろん、何らかの事情で、買戻しというオプション(選択権)を行使しないこともできる。

 

⑥個人の場合には、買戻しに際して、住宅ローン控除税制を使うこともOK。

 親族に買い戻してもらったとしても、何らの制約もない。


上記は、ノンバンクの金融商品開発に関する、ほんの一例。。。

昨日のブログでもふれたが、

銀行・信金・信組などの経営環境の悪化が指摘されるなか、

独自の企業努力で活路を拓いてきたノンバンク。

もちろん、今日の㈱アサックスも東商一部上場会社だ。

 

ノンバンクの最前線に立たれる、役員そして支店長の鋭さは・・・

おそらくは、自社が保証会社となることへの緊張感、

バンクよりも高めの金利設定=リスクプレミアムをとるということ、

すなわち

デフォルト(債務不履行)リスクが、それだけ高いということ。

それでも、バンクが貸し出しできなかった顧客に、

貸し出すことはできないかと、スキームを探り続ける姿勢。

 

中堅中小企業、そして個人を支えること、

その資金繰りを支援し続けることを使命とする職業会計人として、

多少のリスクを負ってでも、中小企業・個人を支えようと企業努力する

ノンバンクの姿勢には、心を惹きよせられるものがある。



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