山 崎 泰(やまざき たい)のデイリーブログ
新宿区のTFS国際税理士法人理事長 山崎 泰が、「心に残る出来事」「忘れられない想い」をホンネで綴る、ズッコケ珍道中!
 



様々な不祥事があった商工組合中央金庫(商工中金)。。。

 

大きな荒波を乗り越えて、まさに生まれ変わろうとしている商工中金。

その商工中金が、起死回生の一策として、TKC全国会と提携して

展開していこうとしている金融商品が『対話型当座貸越(無保証)』。

 

無担保・無保証人(経営者保証も不要)で、極度額1,000万円~3,000万円の範囲で

中小企業の事業上、必要な短期運転資金を「当座貸越」形式で融資するという。

 

要件としては、下記の3つ。

①TKC会員が2年以上巡回監査していること。

②金融機関に定時適切に、会計事務所を通じて決算情報を提供する

  「TKCモニタリング情報サービス」を利用していること。

③直近の決算書が、経常黒字かつ資産超過であること。

 

ベースとなっている考え方は、こうだ。

企業には、モノの仕入~販売~売掛金~代金回収という「入金」までの期間と

モノの仕入~買掛金~仕入代金(買掛金)決済という「出金」との間に、

どうしてもタイムラグが生じる。

 

モノを仕入れた後、先に仕入代金を支払う際に生じる「出金」と

モノを販売して、後から売上代金を回収することになる「入金」との

期間的なズレ。。。

この間の資金繰りが、いわゆる「必要運転資金」と呼ばれるもの。

 

モノを仕入れて売っていくというビジネス・スタイルでは、

どうしても「必要運転資金」をどうするか、というハードルを避けては通れない。

取扱金額が大きくなればなるほど、「必要運転資金」の額も大きくなる。

モノだけに限らない。

例えば、人を派遣してくビジネスの場合にも、

サービスを提供していくビジネスの場合にも、

販売に先行して仕入れたり、確保しなければならない

人やサービスに対して、先に支払いが生じるということにもなる。

 

そんな短期の運転資金は、短期の借入金で賄うべきだろう!というのが、そもそもの発想。

当たり前といえば当たり前なのだが・・・これまで、この短期資金に対して、

無担保無保証で資金付けしてくれる金融機関は、決して多くなかった。

 

この「短期運転資金」は、事業を継続していく上では、常にある一定残高は必要。

とりわけ、大企業よりも財務基盤の弱い中小企業が、事業継続・発展していくには欠かせない。

大企業や上場企業とは異なり、中小企業の場合には、いわゆる「自己資本」扱いで

どうしても必要となる「短期運転資金」を『自己資本』扱いで調達するのは難しい。

 

そこで、様々な不祥事もあった商工中金が、

中小企業振興という、国の施策も受けて、

中小企業のライフラインともいえる「短期運転資金」を

無担保・無保証の『専用当座貸越』として資金融資しようという趣旨。

 

『専用当座貸越』を利用して借り入れた「短期運転資金」分は、

会計帳簿上は「短期借入金」であっても、

実質的には疑似エクイティとして「自己資本」扱いされることになる。

 

いわゆる長期借入金のように、借り入れた翌月から

すぐに約定返済を求められることもなく・・・返済方法も自由。

『専用当座貸越』という短期借入金枠を、1,000~3,000万円で設定して、

返済・借入も含めて、自由に自己資本として、資金の出し入れができるように。

 

ブログの文書で説明すると・・・こんな感じなのだが、

実は、かなり画期的な出来事!!

 

生まれ変わる商工中金!

恐るべし商工中金!!

ただし、貸出先との「十分な対話」が要件。

 

『対話型当座貸越(無保証)」の驚き!!



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