けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

玄関前の生垣に彫刻する人

2018-09-13 10:23:18 | 日記
真夜中に侵入し、その彫刻に力ずくでセックスする人がいる。それを報じたBBCの動画を見ると、女神の両脚の間に繁っていた枝葉が人の重さで沈み醜く荒らされていた。

古代ギリシャ彫刻の女神を真似、彫刻した生垣の大きさは通常の人間より少々大きい。それでも、眼窩など細かい部分もうまく作ってある。剪定の腕前だけでなく、美的感覚もあるのだろう。高齢の作者は、凌辱された女神の生垣を直しながら、ここでセックスしたのがいる、とカメラの前で話していた。直ぐ後ろには、レンガ作りの家の玄関が見えていた。

生垣を彫刻してしまえ、という考え方は非常に面白い。正に、盆栽の反対を行く考え方で、生垣の植物は細かい枝葉が繁茂し、かつ、その生育も早いので、鋏を手にしてチョキチョキと楽しいだろう。それに、盆栽よりも効果が早く見えてくる。植栽の種類によっては生育が非常に早いものもあるし、ひと夏ぐらいで輪郭ができるのではないか。問題は、そんな生垣彫刻を見て、何だかんだとくだらぬ難癖を吹っかけてくる輩だろう。ハサミを持って夜中に切られてしまう可能性も、個人の自由を尊重しない日本では大いに考えられる。

田んぼアートのようだ、と評する人もいようが、田んぼアートは乱暴に言ってしまえば、二次元のアートだ。生垣アートは三次元だ。これは非常に大きな違いだ。前者は、色の違う植物を植えてゆくだけなので机上でデザインできる。が、後者の生垣彫刻はそうすることは非常に難しい。

昔ながらのやり方で剪定する植木職人に庭木や生垣を任せるのではなく、自らの手と頭で生垣彫刻をやってみたら盆栽の手入れ以上にのめり込んでしまうのではないだろうか。その上、繫茂が著しい生垣の植物の生育状態に合わせながら手を入れてゆくので、結果が見え、毎日が面白くなるのではないか。興味のある人は、是非、やってみたら。


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