Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2012 喜多方ラーメン紀行②【喜多方で迎える1年後のあの日】

2012年03月15日 17時49分00秒 | 鉄道旅

2012年3月11日

 

 

 


東日本大震災から1年のこの日。テレビもそのニュース一色となっている。
自分も1年前のこの日は帰宅難民となり、寒さと人の多さで極限状態の中、都心を5時間さまよっていた。
23時頃に電車が動いているのを発見し、車内で着席できた時の安堵感は忘れられない。

そんな3月11日の朝は8時に起床。昨日とは打って変わって外は晴れている。
9時30分に「ホテルα-1」をチェックアウトして会津若松駅へ。

喜多方に向かう為、9時52分発の快速喜多方行きに乗り込む。

車内からは磐梯山と裏磐梯の山々が見渡せてとてもきれい。

 

10時09分に喜多方到着。喜多方も良く晴れている。

今日も喜多方ラーメンマップを頼りに老麺会巡りを開始。
昼時は混雑してとても入れないだろうということで、時間の早いうちに行列のできる店「坂内」に向かう。
坂内は全国にチェーン店があり、自分も都内で毎週のように坂内ラーメンを食べている。
喜多方では以前一度だけ食べたことがあるけど、透明スープとチャーシューがとにかく美味かった。
ということで、10時30分頃、坂内に到着。

幸い行列はできてない。安心して店内に入ると、朝の10時30分だというのにものすごい客の数。
支那そば(中華そば)とビールを注文して、幸い空いていたカウンターに無事着席。
付け出しで出てきた漬け物がまた美味い。まだ午前だというのにビールが進んでしまう。
そして約10分後、ついに久々の坂内支那そばが出てきた。

支那そば 600円。
相変わらずの澄んだ色のスープ。以前と変わっていない。
食べてみると見た目通りの何という澄んだ味!それに柔らかいチャーシュー!
シコシコモチモチした縮れ麺と合いまって本当に美味い!
チェーン店も美味いけど、やはり本場の美味さは別格。
食べている間にもジャンジャン客が入ってきて、以前と変わらぬ大盛況。
喜多方にも観光客は戻ってきたようで、震災前と変わらぬ姿に一安心。
スープを最後まで飲み干し、11時頃店を出る。また来たい。でも行列は勘弁。

しばし喜多方の街を散策して、12時30分頃二軒目に入る。

ラーメン処 蔵美(くらよし)。
数ある老麺会の中でも、自分の中ではかなり好きな店。ここでは「醤油ラーメン」を注文。
坂内ほど混んではないけど、やはり昼時で店内はほぼ満員。
でものどかな感じで落ち着いて食べることができる。
ここでも先にビールと漬け物を頂いているとラーメンが出てきた。

醤油ラーメン 600円。
見た目は平凡だけど、太麺の縮れ麺と塩の効いたチャーシューがこれまた美味い!
しかしさすがにラーメン二杯目で満腹になってきた。それでもスープを全部飲み干して完食!

お腹が苦しくなってきたので、喜多方駅に行って休憩。
フリーきっぷなので、せっかくだからそのまま来た列車に乗ってしばし時間をつぶす。
列車の中で14時46分、あの時を迎える。しかし今日は穏やか。窓の外にはきれいな山々。
普通の生活が送れることに改めて感謝。

14時50分頃、再び喜多方に戻ってきた。
お腹もこなれてもう一軒入れそうな感じ。駅から程近い「春月食堂」さんへ。

ここも過去に来たことがあり、地味だけど美味い店。さっそく中華そばとビールを注文。
ここでも先に漬け物を出してくれて、これが美味い。ビールが進むもさすがに早くも満腹感が。
5分程してラーメンが出てきた。

中華そば 550円。
見た目は素朴な感じだけど、蔵美さん同様味は絶品。しかし満腹感に襲われる。さすがに三杯目はきつい。
ここではスープを少し残して食べ終わる。美味かった。しかし、もう何も食べれない。

そして15時51分発の列車に乗り会津若松へ。ここから郡山行きに乗り帰宅の途へ。その前に一風呂。
駅前温泉富士の湯に行き、約45分のショートコースながら温泉で汗を流してさっぱり。


会津若松駅へ戻り、17時12分発の快速「あいづライナー6号」に乗車。この列車は自分の大好きな485系。

 

この車両は2月に登場したばかり。
車両端には東日本大震災からの復興を願う意味でかわいい起き上がり小法師がデザインされている。

シートピッチが変更されているようで、窓と座席の位置がずれている。しかしその分足元は広くて快適。
出発してしばらくすると左手に夕暮れの磐梯山が見える。いつ見てもきれい。
猪苗代を出る頃に辺りはすっかり暗くなり、やがて山を越えて夜景が見えてくると終点郡山到着。
束の間の夢から覚める時…という感じ。寂しいな~。

時刻は18時11分。これから普通列車で帰る気にはなれず、新幹線を使うことにする。

19時01分頃、「やまびこ220号」が到着。満席に近かったけど幸い空いていた窓際の席に着席。
「やまびこ」に乗るのも久し振り。
出張の時は「はやて」か「こまち」ばかりだから、こまめに駅に停まるのが新鮮に感じる。
この列車は各駅に停車して、20時18分に大宮到着。今回は東京まで行かずここで下車し埼京線に乗り換え。

これで束の間の福島探訪は終わり。
まだまだ不自由な生活を強いられている方が多く、手放しで「また行きたい」などとは言えなけど、それでもやっぱり「また行きたい」と思ってしまう。
でもラーメンは1日二杯までにしておいた方が良さそう…。

 

 

 

 

コメント
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