今日、一般質問で登壇しました。参考までに、質問の原稿をアップします。
[3月議会でのやりとり]
質問 (山)
誰もが自由に出入りできる公園に設置された遊具について、子どもが成長していく上で、どのような役割や意義があると認識していますか。市の戦略計画や各種計画を踏まえた上での認識をうかがいます。
答弁(石川都市整備部長)
子どもたちが遊具を通して身体を動かすことで運動機能を向上させ、また、心身ともに健全に育つ効果があり、遊びを通してその子どもたちが自主性、創造性、社会性や、遊びの持っているハザード、つまりその遊びの危険性などを身につけていくと考えています。
現在の計画との兼ね合いについては、現在の江南市の各種の計画の中では、そうした遊具に関してまでの計画についてはありませんが、地域的にバランスの取れた公園の整備などに努めるよう、江南市の戦略計画や緑の基本計画でも述べていますように、この公園の整備計画の中には必然的に公園の中の遊具や緑の配置についても含まれて計画がなされていると考えています。
3月議会においては、上記のやり取りがありました。公園遊具は、子どもの成長にとって欠かせない道具である、という共通認識のもとで、以下、質問します。
質問1
自治会が設置した公園は市内に何か所ありますか。
質問2
自治会が設置した公園の位置づけ・意義について、見解を求めます。都市公園などの所在地や整備計画を補完しているという認識はお持ちですか[1]。
質問3
自治会による公園、遊具の維持管理、保険の加入状況はどのようになっていますか。
質問4
自治会が設置した公園の遊具について把握するため、台帳整備を行うべきですが、見解を求めます。
質問5
自治会には、遊具の維持管理段階、利用段階にあって、リスクを適切に管理するとともに、ハザードを除去する責任[2]があります。
ただし、重大事故などが発生した場合の責めを、自治会だけ負わせることは困難です。また、遊具の老朽化が進んでいます。さらに、「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂版)」(2008年8月 国土交通省)からも明らかなように、遊具が設置された時とは社会的背景も地域コミュニティ機能も大きく変化している現状を踏まえる必要があります。
市は自治会が設置した公園の意義を認めています。そこで、市が自治会と協働[3]し、地域コミュニティの中の公園遊具を適切に維持管理していく仕組みをつくりに協力すべきです。
自治会が設置した公園遊具に対する行政関与のあり方について、どのように考えていますか。見解を求めます。
例えば、市は自治会に対して維持管理や安全点検[4]について助言する、相談に乗るべきです。また、遊具の取替え・修繕への助成、固定資産税の優遇についての情報提供などに取り組むべきです。
子どもや保護者にとって、どこが公園や遊具を管理しているのか、誰が土地所有者なのかということは、気にしていません。子育て支援という視点で、公園や遊具について、真剣に向き合っていただくことを要望します。
[1] 都市公園の整備、計画に地域的偏りはないか?
[2] リスク:事故の回避能力を育む危険性あるいは子どもが判断可能な危険性。
ハザード:事故につながる危険性あるいは子どもが判断不可能な危険性。遊びが持っている冒険や挑戦といった遊びの価値とは関係ないところで事故を発生させるおそれのある危険性。また、子どもが予測できず、どのように対処すればよいか判断不可能な危険性。
[3] 遊具の安心安全に関しては、当事者の子育て世代の問題意識が高い。政策決定の場に子育て世代の声を汲み取ることが課題となっている。例えば、補完的な安全点検などの協力を得るしくみを確立することを考えるべきである。
[4] 安全点検の種類:初期点検、日常点検、定期点検、精密点検。
安全点検の視点:点検記録書(マニュアル、点検シート・カード)の作成等、遊具の劣化、材料特性や遊具の種類に応じた点検など。
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