江南市議会議員/社民党全国連合常任幹事 山としひろ「パワフル日記」

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【研修報告書】 公開セミナー(3月3日 同志社大学)

2012年03月29日 | Weblog

研修報告書

 

江南市議会議員 山登志浩

 

 3月3日(土)、同志社大学(京都市)で開かれた公開セミナー「青少年の自殺を取り巻く環境-日本とスウェーデンの実情から-」に参加したところ、所感は以下の通り。

 

(1)

 1999年から14年連続で自殺者が年間3万人を超えていることは、社会の構造的問題が背景にあり、現在、官民挙げて自殺予防対策が推進されている。

 とはいえ、若者の自殺については実態把握に必要なデータさえ不足している。なかなか表面化しづらいが、実際、若者の自殺者数・率ともに増加傾向[i]にあることを深刻に受け止めるべきである。

 

(2)

 「若者」といっても、各人が置かれている状況はさまざまであって、ひとくくりでとらえるべきではない。特に、大学生は、社会人と比べて何かを「しなければならない」というしばりが少ないがゆえ、社会との接点を持つことが難しく、その姿が見えづらい。また、本来的に多くの困難に直面しやすい時期でもある。

 よって、「高齢者」「失業者」などへの対策とは違った視点が求められ、「最近の若者は………」と、画一的なものの見方をしてはならない。短期間のうちに有効な対策を見出すことはできないが、まず、行政のあらゆる施策の中で、若者や学生の存在を強く意識することが肝要である。

 

(3)

 スウェーデンなど北欧では、国家が主導して自殺予防対策を実践した結果、自殺死亡率を減らすことに成功した。現在、ガイドラインに基づいて、自殺のリスクが高いとされる自死遺族への対応が図られている。また、青少年のためのホットラインが常時開設されている。

 青少年は自らSOSを出すことが難しい立場に置かれている。北欧並みの体制を確立することはできないが、青年が困ったときに周囲に相談できる、社会から手を差し伸べる環境づくりにはげむことが求められる。

 人間が生きやすい社会を作っていくために努力を積み重ねることが、究極的な自殺予防である。

 

(4)

 「いのちの授業」はグリーフケア(悲しみを癒す援助)を根付かせる取り組みである。自死遺族の話にじっくりと聴いて、現実をそのまま受け入れることがポイントとされている。

 一人の自殺者の周りには数十人の遺族、関係者がおり、自死遺族は全国で数百万人いるとされる。自殺対策の次のステージとして、自死遺族支援が大きな課題に上がるので、今のうちから研究しておくことが必要である。

 


[i] 学生に関しては、大学生の自殺が増加し、その中でも未成年の早い段階で自殺のリスクが高まっている。学生の自殺者数に占める大学生の割合は50.8%(2003年~2010年の平均)。また、大学生及び専門学校生などの中に占める未成年の割合は49.1%(同)。

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