立憲民主党 山としひろ「パワフル日記」

立憲民主党 衆議院富山1区公認内定者
44歳 
人にやさしい政治

一般質問の概要 「保育園の民営化について」

2007年12月05日 | Weblog
 明日、一般質問しますが、「保育園の民営化について」では以下のような質問をします。

【質問】

(1) 予定年齢別園児数と十分なスペースの確保について

 「指定管理者公募要項」の指定管理者仕様書7ページに示されている現行の入所定員はどのように決められているのか、その根拠を示してください。

 江南市内にいわゆる「待機児」は存在しますか?

 仕様書2ページには、「予定年齢別園児数」が記載されています。仮に最大160人を受け入れた場合、十分なスペースを確保することができるのか検討します。

 [古知野西保育園]

 古知野西保育園には乳児室1室と保育室6室があります。まず、乳児室は1歳児と新たに受け入れる0歳児に割り当てられます。それに伴い、これまで乳児室を使っていた1歳児と2歳児が保育室に移ります。すると、保育室は残り5室になります。

 5歳児の定員が50人、4歳児の定員が44人と想定されていますから、それぞれ2室必要です。そうすると、残りの1室を3歳児が36人で使わなければならなくなります。しかし、現実的にそんなことは不可能です。また、現在の3歳児が31人で2室使っていることと比較すれば、大幅なサービス後退につながります。

 そうでないとしても、3歳児から5歳児で使える部屋数は、6室から5室に減少します。どこかで1室分減らなければいけないのは間違いありません。

 [布袋北保育園]

 布袋北保育園には乳児室1室と保育室5室があります。まず、0歳児と1歳児が乳児室を利用します。2歳児には保育室が1室割り当てられます。そうすると、3歳児36人と4歳児36人がそれぞれ1室ずつしか使えないということが想定されます。現在の3歳児が43人で2室、4歳児が29人で使っていることと比較すれば、やはりサービスが後退します。

 仕様書に最大160人を受け入れると明記してある以上、業者はそれを期待して参入を図ってきます。しかし、今指摘したように、最大160人を受け入れると十分なスペースが確保できなくなります。このままでは、サービス向上どころか、大幅にサービスが低下します。

 そもそも、現行の入所定員を古知野西保育園で150人、布袋北保育園で160人と定めていることに問題があるのではないでしょうか?

 3歳児、4歳児が最大36人で1室使うことになるのでしょうか?本当に、可能だと考えているのですか?

 非現実的な予定児童数を算出したこと自体が間違いだったのです。

 待機児もいないので、応募を受ける際、児童の予定定員をもっと少なくするよう改めるべきではないでしょうか? 業者にもその旨を理解してもらうよう説明すべきではないでしょうか?

 ちなみに、業者に支払われる指定管理料は、人数割りで算定される部分があるのでしょうか?





(2) 予定年齢別児童数で5歳児の定員が多いことについて

 最近は、年少から入園させる3年間保育が多くなっています。ですから、転出入は別として、年長から1年間のみ保育をお願いするというのはあまり聞いたことがありません。それにもかかわらず、仕様書では5歳児の予定園児数が3、4歳児の数と比べてやたら多くなっています。

 5歳児の予定園児数を算定した根拠は何ですか?十分なスペースを確保できるかどうかという先ほどの質問とも関係してきます。数を多くしなければいけない特段の理由がなければ、その数を見直すべきではないでしょうか?





(3) 江南市立保育園指定管理者選定委員会について

 11月30日をもって業者の募集が締め切られましたが、応募結果の概要を示してください。

 「江南市立保育園指定管理者選定委員会」のメンバー構成と委員会のスケジュールは固まっていますか?その概要を示してください。

 選定委員会のメンバーには保護者連合会の会長、2園の保護者代表の計3人が含まれています。その3人の方々は保護者の意見・要望を伝える立場にあるわけですから、選定委員会での議論を随時、保護者に伝えていくと思われます。
 
 それはともかく、議論の概要など審議内容は、業者の機密事項や個人が特定されることがらを除いて、情報公開の対象になりますね?

 来年1月に予定されている業者のプレゼンテーションは、業者の姿勢や考え方をチェックする重要な機会です。

 私は先月、「公立保育園の民間委託」をテーマに東京都西東京市を視察させていただきました。西東京市には公立園が17園ありますが、今年度までに公設民営化方式で2つの保育園を民営化しています。業者を選ぶ「委託法人選定委員会」のプレゼンテーションは、保護者はもちろんのこと、一般の市民にも公開され、事前通告なしの質疑応答も認められました。その背景には、より良い業者をみんなで選びたいという市と保護者の一致した思いがありました。そして、そのプレゼンテーションを受けて保護者会が自発的なアンケートを実施し、その結果を参考にして選定委員の保護者代表が業者の点数付けを行いました。

 さて、江南市ではプレゼンテーションへの市民参加についてどのように考えているのでしょうか。保護者の十分な理解と合意を得られるかどうかがかかっています。

 保護者をはじめとする市民に一般公開して、プレゼンテーションを開催すべきではないでしょうか?