職場、正確には嘗ての職場の人々が歓送迎会を開いてくれた。私の送別会と私の後任の歓迎会である。
70人ほど集まったそうだ。退職して十日余りだが何となく遠くなったな~と感じている。何しろ昨今のセキュリティー強化のおかげで会社には入れないのだ。これが弾き出された感を強めている。以前に退職した時も同様な思いに囚われた覚えがある。以前の会社は大きなビルに入っていたが警備が厳しく全く入ることが出来なくなってちょっと寂しい思いをしたものだ。
昔は退職した先輩がブラリと職場にやって来て「一杯行くか?」なんてこともあったんだが、最近はビルの受付で名前と用件・尋ね先の部署・役職名・氏名を書いて呼んでもらってエスコートして貰わないと入れない、なんて事になっている。世知辛くなったもんだ。
恒例の花束は固辞して受取らなかった。あれをもって電車に乗るのは余りに気恥ずかしい。
あと2回ほど送別会というか少人数で送る会というか、がある。
それにしても退職すると暇である。天気が悪いので散歩にも行けない。会社に居たって何かが忙しいという訳ではなかったが、退職してみて退屈というのはこういう事かと今更ながら実感している。こんなことに慣れるんだろうか。