後楽園

　後楽園といっても野球場ではない。岡山の庭園、後楽園だ。定例の岡山出張だが少し時間があったので近くにある後楽園に行ってみた。日本三大名園と言われる庭園の一つである。

　この地には三大に含まれないが名園と言われる栗林公園があるのでちょっと比較したかったのだった。

　後楽園は川の中州に造られているので橋を渡って行く。まずは月見橋を渡った。

　

　中州内には後楽園以外に県立博物館があり、何故か「高松松平家の名宝展Ⅱ」というのをやっていたが、ここで高松のものを見るのは何だか変なのでやりすごした。

　

　後楽園は平坦である。栗林公園とはまるで設計思想が違う。あまり観賞用の庭園ではないような感じだ。池を中心に芝生の広い空間と小川、渡り辛い橋（八橋という）。一箇所だけ小高いところがあるだけで庭園というより公園に近い。

　

　田圃があったり桜林や蘇鉄畑など植物はまとめて植えてありそれぞれが林になっている。植物園みたいでもある。

　

　なんとなく名園かなぁ、というのが正直な感想である。これなら栗林公園のほうが鑑賞に堪えるような気がする。広々としているのが当時の日本としては珍しかったのだろうか。セントラルパークとかハイドパークに近いのではないだろうか。

　後楽園の外ではあるが中洲の端っこに「水辺のももくん」という表示があったので延々と歩いて行ってみた。

　

　なんじゃこりゃ。子供がももを捧げている銅像があった。周辺は河川整備工事中なので近づくことはできないが、なんでこんなもの造ったのか意味不明。

　帰りはぐるりと歩いて帰ることになったが途中の駐車場に珍しい車。フィアット・プントの新型らしい。フロントグリルがマセラッティを思わせる。こんなのもありかなと思った。最近はこれという車が無いんだよね、でかいのばっかりで。

　

　最後は鶴見橋というのを渡って駅まで約１．５km、中洲一周約１kmとちょうど良いウォーキングというか散歩になった。岡山にもだんだん土地勘ができて親近感が増していくような気がする。

　でもまだこの町で一杯やった事がない。昨年暮れにこの町の料亭に行ったが、ああいうのでは町に馴染めない。ごく普通の店にいつか入ってみようかな。あ、この町じゃ相手が居ないか。