「免許証を紛失した」とうそを言い、双子の弟名義の免許証の再交付申請をした男が逮捕された。まあありがちな事件だけど、見破られたのは男の_ほくろ_だった。
窓口の女性係官が免許証台帳の弟の顔写真と照合した結果、この男のあごに、弟にはないほくろを発見。動かぬ証拠を突き付けられて、アッサリ観念したという。(共同通信)
他人が双子を識別するのは本当に難しい。ほくろは重要な手がかりだ。この兄弟も、これまでそのほくろで区別されてきたことを知っていたはずだ。せめて絆創膏などでほくろを隠すくらいの努力はあらまほしきものである。
最近ポーランドでは、選挙で双子の兄弟が大統領と首相を分け合うかもしれないという危険?があった。これは回避されたが、もしそうなっていたら、首相と大統領が「日替わり」であっても誰も気付かないという事態になったかも。
昔S兄弟という双子の一流マラソンランナーがいた。兄弟実力拮抗で二人とも日本代表という時もあったが、不思議なことにこの二人がゴール前で競ったレースを見たことがなかった(ほとんどの場合二人は同じレースに出ていた)。片方が優勝したときは、必ずもう片方の成績がひどく悪いのだ。
「ひょっとするとS兄弟の一人は一流ランナー、もう一人は平凡なランナーなのではないか。兄弟に格差ができるといけないので、”きょうはオレが兄をやる"と決めてレースに出ているのでないか」とあらぬ妄想を抱いて、なんとかこの二人の違いを見分けようとレースそっちのけでテレビに釘つけだったが、当然ながら「S兄弟の秘密」は見破れなかった。
それにしても免許証がいまだに写真認証に頼っているのは心細い限りだ。一部ATMやパソコンで使われている静脈認証などの生体認証システムに早く切り替えないといけない。
窓口の女性係官が免許証台帳の弟の顔写真と照合した結果、この男のあごに、弟にはないほくろを発見。動かぬ証拠を突き付けられて、アッサリ観念したという。(共同通信)
他人が双子を識別するのは本当に難しい。ほくろは重要な手がかりだ。この兄弟も、これまでそのほくろで区別されてきたことを知っていたはずだ。せめて絆創膏などでほくろを隠すくらいの努力はあらまほしきものである。
最近ポーランドでは、選挙で双子の兄弟が大統領と首相を分け合うかもしれないという危険?があった。これは回避されたが、もしそうなっていたら、首相と大統領が「日替わり」であっても誰も気付かないという事態になったかも。
昔S兄弟という双子の一流マラソンランナーがいた。兄弟実力拮抗で二人とも日本代表という時もあったが、不思議なことにこの二人がゴール前で競ったレースを見たことがなかった(ほとんどの場合二人は同じレースに出ていた)。片方が優勝したときは、必ずもう片方の成績がひどく悪いのだ。
「ひょっとするとS兄弟の一人は一流ランナー、もう一人は平凡なランナーなのではないか。兄弟に格差ができるといけないので、”きょうはオレが兄をやる"と決めてレースに出ているのでないか」とあらぬ妄想を抱いて、なんとかこの二人の違いを見分けようとレースそっちのけでテレビに釘つけだったが、当然ながら「S兄弟の秘密」は見破れなかった。
それにしても免許証がいまだに写真認証に頼っているのは心細い限りだ。一部ATMやパソコンで使われている静脈認証などの生体認証システムに早く切り替えないといけない。
おもしろいといってはなんですが、
確かに珍事件ですね。
S兄弟もまさかそんな風に見られて
いたとは思っていなかったかも。
なお、S兄弟が一緒に走ったマラソンは23回、そのうちワンツーフィニッシュが4回という記録が残っているので、やはり同じような実力だったと考えられます。
たぶん「S兄弟の秘密」に"気付いて"からはその偏見に取り憑かれて、その仮説に反する事実を無意識の内に記憶から排除していたのでしょう。
げに恐るべきは人間の偏見と自戒しております。