遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

荻(おぎ)

2019-08-24 09:51:13 | 日記
令和元年8月24日(土)

荻 : 荻原、風聞草

イネ科ススキ属の大型多年草、丈は1~3mある。
原野、水辺、に生える。 芒によく似ている。

芒と荻の違い

ススキは内陸に生えるが、荻は川や池等の湿った
土地に生える。

ススキは1ケ所からまとまって生える(叢生)
ススキの穂は根元から出る。
ススキの穂の色は薄紫や茶色が混じる。
ススキは根から株起ちする。

荻は根茎で、1本づつ生える。

荻の穂は茎の途中からでてくる。根元はない。
荻の穂の剛毛はススキより長く白い。
荻の根は地中を這って蔓延し、1本づつ茎が起つ。

イネ科の植物(ススキ、葦、荻等)は丈夫で油分
を含み水を弾く。
茅(かや)と呼び「茅葺き屋根」として利用される。
亦、葉の縁にガラス状の破片がついているが、
これは地中からケイ素(シリカ)を吸収することで
出来る。この葉の部分からケイ素を採りだして、
ガラスの材料の一部となる。

小説「風聞き草墓標」: 諸田玲子著(新潮社)

江戸の元禄時代、五代将軍徳川綱吉の時代、
幕府の財政を担う、勘定奉行の荻原重秀は「元禄
改鋳」を行い、金の割合を減らし、小判の発行枚数
を増やし、差額を幕府の収入に充てた。
これにより金利の上昇を招き、財政投資不足により
失業者が増大、デフレを招く、、、、
荻原重秀はこの責を負い失脚し、その翌年に変死
(獄死)を遂げる、、、
20年後、当時の重秀の嫡男源八郎の元許嫁だった
「せつ」は重秀の死に疑問を抱き、真相を探るべき
佐渡へ渡る、、、
そんな頃、源八郎の周りに次々異変が起きる、、

この荻原重秀は実在の人物で、史実に基づく歴史
長編時代小説で、まるで推理小説のような展開で、
内容は少々難解ではあるが、とても面白い、、
引きずり込まれる。 秋の夜長に是非、、、、、

今日の1句

入日来てさざ波の見ゆ風聞草     ヤギ爺



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