広島原爆忌

令和４年８月７日（日）

原爆忌　

昭和二十年８月６日、広島市に世界最初の原子爆弾が落され、

最初の４カ月間で約１３万人の人命が失われた。

８月９日には長崎にも投下された。この両日を「原爆忌」という。

８月６日を「広島忌」、８月９日を「長崎忌」ともいう。

昨日（８月６日）、米軍の原爆投下から７７年目の「原爆の日」を

迎え、広島市の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式・記念式典」が

営まれた。

会場には世界９９カ国」欧州連合代表が出席（ロシアはウクラ

イナ侵攻を理由に招かず。

コロナウイルス感染防止のために出席者を絞り、２８５５人が

が参列した。

原爆投下時刻の８時１５分、「平和の鐘」を合図に参列者全員

が黙祷を捧げた。平和祈念公園一帯にも多くの人が訪れ黙祷を

していた。

これに先立ち、今年新たに４９７８人の死没者名簿を追加し、

慰霊碑の石室に、松井市長と遺族代表が納めた。

累計３３３，９０７名。

昨年１０月に９６歳で亡くなられた被爆者の坪井直氏の

名簿も在る。

坪井さんは、長年世界へ核兵器廃絶運動「ノーモア広島、

ノーモア長崎」のメッセージを発信し続けた人。彼の遺志

を継ぎ広島出身の若者、高橋悠太さん（２１歳）が、世界

に発信し続けている。

松井一実市長が、平和宣言を行った。

「ロシアがウクライナに侵攻する中、世界が自分中心の考えで

一方的に推し進めていき、核の使用をちらつかせている、、、

他方で核抑止論を支持する考えも増えている。

一刻も早く、全ての核のボタンを無用のものにしなくてはなら

ない。政府に対してはNPT（核拡散防止条約）の再検討会議で

核保有国と非保有国間の橋渡し役となる様に」と訴えた。

岸田首相の式辞、

「核兵器のない世界への気運が後退していると言われている

今こそ戦争の惨禍を繰り返してはならないと世界に訴える、、

非核三原則の堅持、NPT[の維持・強化を訴え続けていく」

と述べた。

初参列したグテーレス国連事務総長は、

「核禁止条約を推進し、核保有国の核の先制不使用を約束

すべきである。」と訴えた。

この後、「平和の誓い」が行われた。

イタリア生まれの小学校６年生のバルバラ・アレックス君

と、同じく小学校６年生の山崎鈴さんにより「大切な人」

の朗読、「あなたにとって大切な人は誰ですか？、家族、

友達、先生。私達には大切な人は沢山います。

その大切な人と一緒に過ごす。笑い合う。そんな大切な

人と過ごす日常が、昭和２０年（１９４５年）８月１５

日に突然奪われました。、、、、、、あれから７７年、

今も日常を奪われる人達が世界にはいます。　

戦争は昔の事ではないのです。自分が優位に立ち、自分

の考えを押し通すこと、それは強さとは言えません。　

本当の強さとは、違いを認め相手を受け入れること、

思いやりの心を持ち、相手を理解しようとすることです。

本当の強さを持てば戦争は起こらないはずです。

、、、、、、、、、、、、

悲しみを受け止め、立ち上がった被爆者は、私達のため

に平和な広島を創ってくれました。今度は私達の番です。

被爆者の声を聴き、、その思いを沢山の人に伝えること。

自分も周りの人も大切にし、互いに助け合うこと。

世界中の人の目に、平和な景色が映し出される未来を創

るため、私達は行動していくことを誓います。」

何と素晴らしい子供達の言葉でしょう、、、、、、、

我々大人（ヤギ爺も）は、少し反省しなければ、、、、

今日の１句

原爆忌ただ存えて飯食らふ　　ヤギ爺