リールからパリにもどり、エリック夫妻のアパルトマンに向かった。
RERの改札口でちょっとした事が起こった。
切符を機械に通したのに受け付けないのだ。メトロは乗る時機械を通るけれど、出る時機械がない。しかしRERは日本と同じで、出る時も切符を通す機械があるのだった。
仕方がないから、あたりを見回し誰も見ていないのを幸いに、ストッパーの下を這うようにして潜って出てきた。
さてエリックの家に戻ると、夕食は彼らの心のこもった日本食だった。
最初に茶椀蒸しが出てきた。メイン料理は海老であった。全てエリックの手料理だ。
シンプルだけどこれがおいしい。イザベルが「エリックは塩辛いのが好きで塩を入れすぎるから困るのよ」と、私のために塩は控えめにしてくれていた。
ご飯はお粥とご飯の間みたいな言わばリゾットみたいな
のだったので正直これは美味しくなかったが、彼らの心のこもったものだから感謝と共に頂いた。
デザートはイチゴだった。
前回泊まった時には無かった掛け軸もあったが、これは奥さんのイザベルのお手製のものだった。下の方のHOKUSAIとあったから、版画じゃなく、北斎が描いた絵の複製らしかった。
良く日本の掛け軸を観察して、それらしく作ってあるのに感心した。
ワインもボルドー産のとっておきのを出してくれたが、目を引いたのはイザベルの祖母が大切にしていたと言う栓抜きだった。
アンティークでなかなか良かった。古い物を大事に継承することにいつも感心させられる。
翌日の朝食も豆腐が出てきた。ちゃんと醤油もあった。
箸も箸置きも彼等が日本で買ったものだった。
それからパリ郊外のサン・ジュヌヴィエーヴ・デ・ボワへ、マリーアンジュの両親に会いに出かけた。
家の近くは骨董市が開かれていたが、通り抜けただけだった。
RERで行くのだが、この列車にはいろんな人が乗って来るので、何時もやや緊張する。
二階建て列車なので二階席に決めている。展望がいいからだ。
次回はマリーアンジュの両親宅での話にしたい。
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