みどりのいえ la maison verte

フランスで子育て。 なるべくBioでと思いながら。

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パリにて ジプシーによる新手の“寄付”詐欺 その手口

2012-09-09 15:01:24 | 思うこと
もう1年以上前からでしょうか、パリ市内でジプシー(ロム)による詐欺被害が後を絶ちません。
スリではなく、詐欺のほうです。(もちろんスリも横行していますが…)

これからパリ旅行など計画されている方もですが、留学なんかでしばらく滞在する方は、特に注意してくださいね。

では、詐欺の手口を紹介します。
まず、日焼けしたような浅黒い肌をした黒髪の、主に若い女性が、ボードとボールペンを片手に立っています。主に観光地で。(シャンゼリゼ通りとか、エッフェル塔の下とか。ウチの近所のアベス駅の辺りにも多い時には10人近く集団になって居ます。)
そして、通行人に「ろうあ者」のフリをして、かたっぱしに声をかけています。
手話らしき動作を示しながら通行人に近寄り、手に持つボードを指差して見せ、懇願の目つきでそこにサインをさせようとします。
心優しい観光客などは、ついついサインをしてしまうのです。
しかし…名前などを書くだけではなく、そこには金額を書く欄があるのです。
ここで「あぁ、しまった、お金払うのか…」と思って書く手を止めても、懇願する目つきで手話のようなサインを示すので、気まずくて後には引けずに結局お金を支払うことに。。。
こういうパターンなのです。

もちろん、この浅黒い肌の女性は、ろうあ者ではありません。
先日もフランスのテレビで報道していましたが、この詐欺が後を絶たないばかりか、増えているそうです。
最近うちの近所でも、白人観光客がしょっちゅう引っかかっているので、一応ブログでも書いておこうと思った次第です。

一度、署名しかけた人に「それ、ホンモノじゃないですよっ!」って仏語で言ってボールペンを押しのけて救出したことがあるんですけど、詐欺師のロムにすっごい顔して睨まれ、突き飛ばされそうになりました。(娘を連れていたので、かなりドキドキしました…。)
後でそのことを夫に話すと、ちょっと叱られてしまいました…。
彼女たちは失うものなど何も無いので、そんなことしてたらタダじゃ済まなくなるかも、と。
それで、子連れの時はもう関わらないことに決めたんですけど。。。
その時署名しかけた人は若いフランス人女性2人で、どうやら地方から上京してきたばかりの学生さんだったようです。あっけに取られたあげく、ちょっと時間がたってからメルシーと言われました。この詐欺のことを知らなかったか、知っていたけどコレがそうだとは思わなかったか。

なんで私がこんなことしたかと言いますと…実は、私も一度被害に遭ったからなんです。恥ずかしながら。
こういうのがあるとは話に聞いて知っていたんですが…、たまたま、それが反原発デモに参加している時で、署名がまわってくるだろうと思っていたのと、ろうあの会への署名だったのとで、つい気を許してしまったんです。(その時、同行していた夫はちょっと席を外していて、私と娘だけでした。)
ところが、書いている途中で寄付金額を書く欄があるのに気が付き、書くのを止めようとしたら懇願の目つきで…。そこで、わずかな額ならいいかと思って金額を記入したんですが、私の金額に不満だった彼女は、署名欄の前の人がすでに記入していた「20ユーロ」を指差して、この額を書けとジェスチャーします。ここで、これはおかしいと気が付いたんです。(本当の寄付なら、そういった態度はとりませんよね。)
それで寄付自体を取りやめようとしたら、「アンタもう金額書いちゃったんだからダメよ、書いた額のお金よこしなさいよ」というのを身振り手振りで怖い顔してやるんです。小額だったし、ちょっと怖かったし面倒なので、お金を渡しました。
その直後に夫が戻ってきたので報告すると、もう詐欺師は人の波の中に消え去っていました。

中には本当に、本物の「ろうあの会」で寄付を募っている方もいらっしゃると思います。
そこで、ホンモノとニセモノを見分ける方法をちょっとだけご紹介します。

<ニセモノの特徴>
・ジプシー(ロム)の外見をしている。(日焼けしたような肌色、黒髪、目が鋭い)
・ダンボールを切り取ってボードを作っている。(注意してよく見ないとわからないかもしれない。)
・署名用紙は、コピーを20回くらいかけたような、ものすごく印刷状態が悪い。
 (いろんな団体のマークなどを入れて、一応それらしく作ってある。)

これらの特徴を知っていれば、署名用紙を見ただけで避けることができると思います。
一旦名前を書き始めてしまうと、私のように面倒なことになるかもしれません。
でもまぁ、日本人観光客の方は、知らない人がボードを持って近づいてきたら、良くわからなくて逃げると思うので、被害率は少ないかもしれないですね。

数日前、アベス駅前の教会のところで、10人くらいのロムが警察に掴まって、並んで立たされていました。この詐欺をしていた人たちです。
でもね…、わずか2時間後には、平気な顔してボードを持って歩いてましたよ。
そんなもんなんです。
どうやら警察も、根絶はできないようです。

ちょっと検索してみたら、こんなのを見つけました。イタリアの話です。
ジプシー改めRom(ロム)の実態
フランスにいる、スリや詐欺をしているロムがこれと同じ状況なのかはわかりませんが、上記の詐欺をしているロムたちは、ふてぶてしい笑いを見せる若者です。
ただ、普通に暮らしたり就職したりができない人たちであることは確か。国を持たないので、国籍も無いのだとか…。
そういうロムの人たちを見ると、自分がいかに守られた立場であるのか、というのを考えさせられます。
ロムの人たちを見ると、腹が立つというよりもむしろ、こんなことをしていたら彼らはいつまでたってもこの沼からは抜け出せない…と、悲しい気持ちにもなります。
しかし、すぐには改善できない難しい問題なので…

とにかく、被害に遭わないこと、こういう形でお金を渡さないことが大事だなって思いました。



あと、ついでにスリの話も少し…

白人の子どもによるスリが横行しているらしくて、夫は通勤・帰宅途中にパリ市内のメトロで何度もスリの子どもたちを目撃しているそうです。あれじゃわからないよ~って言ってました。見た目では、パッと見スリだとわからないことが多いようです。
メトロの車内だけでなく、地下構内・階段なんかを歩いている時に後ろからそっと近づいてきて、背負ってるリュックのファスナーを音も無く開けて盗んだりもします。

私の父が一度、メトロの車内で、斜めがけにしていたカバンの中の大きなビデオカメラを盗まれたことがありました。そんな大きなものも、いつの間にか抜き取られてしまい、全く気が付かなかったと言っていました。
その時の手口は…、父の近くに男が寄り添うように立ち、でもメトロの車内なんだからこんなもんだろうと思っていたら、向かいにいた別の男がオレンジの入った袋を落としてしまい、オレンジが父の周辺にゴロゴロと何個も転がっていき…拾うのを手伝ってあげようと少し前かがみになったら、横の男も似たような感じで前かがみに。一緒にいた母がちょっとおかしいなと思ったら、すぐに次の駅で男2人は降りてゆき。その後で母がカバンを確かめてみるように言うと、ビデオカメラが盗まれていたというわけです。
フランス滞在も随分慣れて、父はちょっと気が緩んでいたようで。いつも私がカバンに手を当てておくように言っていたのを、大丈夫だろうと思って当てていなかったらしいです。本当に、何週間経っても、何年経っても、油断は禁物です。特にクリスマス時期のメトロは本当に多いようです。

あと、カフェのテラス席でスマホをテーブルの上に置きっぱなしで座ってる人が、いるんですよねぇ…。
これ、確実にスリの餌食になりますから…。
新聞などを持って近づいてきて、それを見せてる間にスマホ盗られます。
盗られたら困るものの管理は、きっちりしておきましょう。

貴重品はきちんとカバンにおさめ、人ごみではカバンのフタやファスナーのところに手を当てておくなど、「注意してますよ~」と態度で示しておけば、スリに遭う確率はグンと減ります。(というか、まずスリに遭わないと思います。)

私の語学学校時代のクラスメイト(日本人)が、持ち手の部分が短くて袋部分が妙に縦長な形の袋を肩にかけて通ってました。「これだとかばんの中に手を入れられたら絶対にわかるから」、だそうです。(賢いっ!)
ぼーっとしがちな人には、こういう手もありますね。



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8 コメント

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Unknown (ETRETAT)
2013-04-15 09:37:28
貴重な報告しっかり読ませてもらいました。またフランスへと思っていますが気になるのはロマによる被害状況です。モンマルトルのミサンガは有名ですが昔多かったロマがまたぶり返したようですね。ルーヴルでは先日職員による抗議の閉館がありました。ロワッシーバスが到着するあたり(ユニクロ近く)にもたむろしているという記述に遭うと気が重くなります。それを放置しているのもまたフランス(政治)の現状です。凶悪犯の脱走事件もあったばかりで、政権が代わって全体的にモラルが緩んでいる気がします。現在の私にとって行きたい国はフランスだけです。時々覗かせて下さい。モンマルトルのナマ情報も面白いです。
ETRETATさん (やこ)
2013-04-16 18:17:47
はじめまして。
コメントありがとうございます。
これは半年ほど前に書いた記事なんですが、アベス駅付近のロムによる署名詐欺は消えて、普通の物乞いだけになりました。(もっと稼げるところに移動したのか…)
ルーブルの件は、ひどかったらしいですね。でも捕まえても未成年なのですぐに出てしまうから、イタチごっこなんですよね…。それで、減らない。
リンゴ狩りがけっこう多いらしいので、リンゴのマークのスマホはスリのいそうな場所では出さないほうがいいかもしれません…。
国をあげて、根本からの改善をしてもらいたいですが。ロムに滞在許可証や就労許可を与え、住むところを与え、最低限の生活の保障をする…となると大掛かりな上に、仏人からのやっかみも生じるので、難しいのだろうと思います。(そしてこれを始めると欧州じゅうのロムがフランスに集まるでしょうから…。)でもこういうことが続いていると、全てのロムが悪人のように思われてしまうので、それでは完全に差別ですから、なんとか改善に結びつけたいものですけれど…。ロムの生活状況はひどいらしく、寿命も短いとテレビで見たことがあります…。

しかし、こういったことは短期間しか滞在しない観光客の方々が背負うべき問題では無いので、もっと“普通に”滞在できるよう、改善の策を講じて欲しいと私も思います。

拙い記事ばかりではありますが、ぜひまた読みに来てください。(^^)
昨日遭いました (会社員)
2013-11-08 22:35:30
久しぶりのパリ出張で、コンコルド広場で遭いました。数人の小学生から中学生くらい?のボードを持った女の子に囲まれました。これまでは、こういう時は「ノン」と言って立ち去れば良かったのですが、今回はジャケットを掴まれ、ちょっと怖かったですね。噴水のそばで指揮官と思われる女性が立っていて、指示を与えているようです。以前より直接的な行動に出るようになったのでしょうか。
オペラ座近くにもいましたね。
会社員さん (やこ)
2013-11-11 07:30:57
はじめまして。
コメントありがとうございます。
会社員さんも絡まれてしまったのですね…。
8人くらいの集団で動いていることもよくあるので、数人に囲まれると怖いですよね。
私は昨日、屋外の現金引き出し機で子どものロムに横から手を出されて驚きました。幸い被害には至らなかったのですが、まだ小学生なのにすごい早業でした。
お互いに、気をつけましょう!
同じ経験しました (hiro)
2014-02-25 02:19:54
はじめまして。
2012年5月にパリを旅行した際、エッフェル塔の広場で寄付を募る女性に会いました。
障害者のための募金をしているとのことで、まわりを見渡すと10人以上は居たかもしれません。

しかしちょうど買い物をしたばかりで現金がほとんどないと説明したら、サインだけでいいからと迫ってきました。サインだけならと思い、まずノートの左に名前を書いたところで、今度は上に重ねていた紙をずらすと、名前の横に寄付した額であろう数字が書かれてました。

ここまで来たら払うものと思ってたのかもしれませんが、趣旨は賛同できても何か騙されてるような気もして、ノンと否定したら態度は急変!一気にフランス語で罵られ、こちらも大阪弁でまくし立ててその場を逃げるように去りました。せっかくエッフェル塔まで来たのに、登れないわ、変な罪悪感も感じてひどい一日でした。

こういう風に詳しくブログに書いていただいたおかげで、騙されなくて良かった再確認できて感謝しています。
hiroさん (やこ)
2014-03-17 20:29:05
はじめまして。
コメントありがとうございます。
hiroさんも被害に遭われたのですね…。
でもお金までは取られなくて、不幸中の幸いでしたね。
本当に、こちらは被害者なのに、なぜか罪悪感を感じてしまう。踏んだり蹴ったりですよね…。
私の記事が少しはお役に立てたようで、よかったです。
私もです... (やす)
2014-09-11 05:49:36
私は,凱旋門の近くのシャンゼリゼ通りで,同じ手口にあいました.

困っているのを見ていたパリの男性の方が,助けてくれました.パリでの初日だったので,残念に思いました.

そのときは,不快な思いはしましたが,旅行日程全体では,良き人とたくさん出会えたので,良い旅になりました.

もう少し早くに,こちらの記事を読んでいれば良かったなと反省しております.
やすさん (やこ)
2014-09-16 17:06:56
はじめまして。
コメントありがとうございます。
シャンゼリゼでもよく詐欺やスリがありますね…。
助けてもらえたそうで何よりですが、でもせっかくの楽しい旅行の初日に残念な思いをされて、お気の毒に思います。日本には無いタイプの詐欺なので、いきなり遭遇すると、怖いですよね。
しかし、全体的には良い旅だったそうで、良かったですね。

小金もちの中国人旅行者がよくスリなどの被害に遭っており、不満の声が大きいのでパリ市内のパトロールを強化してはいるらしいのですが、それでも追いつかないようです。早く、旅行客が安心して楽しめるようになればいいと思うのですが…。

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