摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

セクハラオヤヂを公認

2017年10月05日 | 男女の心象風景
森友・加計問題に関する追及をかわすためとしか思えない、アベ首相の突然の衆院解散で、このところマスコミとか関係者は大騒ぎだ。

この晴天の霹靂に、現役の衆議院議員どもは大騒ぎ。
それまでの政治信条とか主張をかなぐり捨て、当選できるのならどこでもいい、といわんばかりの節操のなさをまざまざと見せつけられる有権者の失望と諦念はマリアナ海溝よりも深い。

その中で、民進党の枝野代表代行は「立憲民主党」を立ち上げ、筋を通そうとしているのは非常に清々しく、闘いは厳しいとは思うが、頑張ってほしいと切に願う。

ところで、その立憲民主党から出馬する長妻昭氏の選挙区(東京7区)に、「希望の党」からの対抗馬が立てられた。
「都民ファーストの会」の現代表である荒木千陽氏の父親で前熊本県議の荒木章博氏だ。
この人物、1993年の熊本市議時代、当時自らが会長を務めていたスポーツ協会に所属する元スポーツ選手の女性を、その立場を利用して無理やり関係を強要したセクハラの疑いで訴えられ、熊本地裁もその訴えを認定したため300万円の賠償金を支払った過去を持っている。

希望の党候補に性的関係強要の過去!小池百合子イチオシ希望の党公認候補に「性的関係強要」の過去発覚!リベラルはNGだけどセクハラはOKなのか

東京7区から出馬予定の荒木章博氏「過去に女性に性的関係を強要」して熊本地裁から300万円の賠償命令 娘は都民ファーストの代表

いやあ、これはすごいね。

自民党あたりの、自分でもパワハラ・セクハラやり放題のオヤヂの発想なら、こんな御仁でも「オレたちの同志だ!」なーんちゃって担ぎ出すんだろうが、まがりなりにも小池百合子という女性が党首を務める「希望の党」の公認候補に、こんなたちの悪いセクハラオヤヂをあてるなどとは、いったいどういう神経か。

とも思ったが、そもそも小池百合子氏が女性であるからといって、真に女性の側に立ってジェンダーに基づく差別とか社会のゆがみを正そうとする立場をとるとは限らない。
というよりも、これまでの小池氏の歩みや主張をつぶさに追えば、むしろごりごりの反ジェンダー思想に基づいているとしかいいようがないのである。
彼女根本的な感覚は、女性というものは基本的に男に守ってもらいたいと考えるものであり、男に守られて「ああ、この人の子供を産みたい」という気持ちが湧きあがってくれば少子化は解決される、などという、正しく典型的な男尊女卑、マッチョ思想の塊なのではないか。

見た目と対応のソフトさにオヤヂどものはコロッと騙されるようだが、女性にとっては危険極まりない人物だと思う。
細川護煕・小沢一郎・小泉純一郎と、彼女に鼻毛を読まれたリーダーたち。
その影響力が落ちるとみるやさっさと見切りをつけ、あろうことか攻撃に転じて、すり寄っていた自分を「なかったこと」にする処世術。

あっぱれとしか云いようがない。

おっと、小池氏のことが主題ではなかったね。

先の記事に戻るが、荒木熊本県元県議は、こんな行動に出たのだという。

毎日新聞99年5月28日西部朝刊には、被害女性は荒木氏に〈ホテルに連れ込まれて乱暴され〉、〈「その後も関係を強要されたが、刑事告訴すれば選手生命が絶たれる」などの理由で、94年春ごろまで断れずに関係を続け〉ざるを得なかったとの訴えが記されている。
 
つまり、当時すでに結婚して千陽氏ら子どももいた荒木氏は、スポーツ協会会長という地位を利用して女性を食事に誘い、酒に酔わせたうえでホテルに連れ込み乱暴、その後も性的関係を強要し続けたというのだ。

荒木氏が40歳の時のことであり、このときの被害女性は20代前半。
20歳近く年齢の開きがある中で、荒木氏は「関係は合意の上。女性の方が(自分に)好意を抱いていた様子だった」と主張したそうだから、まあなんというか、こういうおっさんにありがちな自意識過剰の典型例か。
相手女性はPTSDを発症して「会社を退職するなど多大な精神的苦痛を受けた」というのだから、彼我の見解のあまりの隔絶度合いに眩暈がしてしまう。

恐らく世の中には、こういう事例に巻き込まれつつも声を上げることができずに泣き寝入りとなり、生涯消えることのない心の傷に苛まれる人の方が多いのだろう。
そういう世の中を変えていくことこそ政治の役割なのに、何の因果かそういう行動を起こした当のご本人を公認するというのだから世も末だな。

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