水割り3杯の雑談

毎日、夕方6時を過ぎる頃、台所のテーブルで書いていたエッセイをブログに。足元にはエサをねだる愛猫が。私は68歳。

友達の数

2010-05-17 21:27:19 | Weblog
数えてみると、友達と言えるのは50人ぐらいではないか・・・とは、中曽根康弘氏が(もう10年前になるか)語ったことであるが、その中身がわかればおもしろいと思った。 たとえばポスト佐藤を福田赳夫氏と田中角栄氏が争ったときは、5五角の扇子を掲げて田中氏を応援したが、中曽根氏の50人の友人に角さんは含まれているだろうか。 友達は相思相愛が条件なのか、それとも片想いでも友達は友達なのか。 更に言えば、時間のことはどうなのだろう。40歳になってから知り合った素晴らしい先輩が2人いて、いわゆる友達付き合いをさせてもらっていた時期があるが、そのお二人が私を年下の友人と見てくれていたかどうかはわからないし、お二人との交遊は20年と続いたわけでもない。そういう風に、これは違うかなと数えていけば、私の場合、50人どころか20人がやっとだろうし、しかもそのうちの3割近くは他界している。 友達がいない(少ない)人を何人か見てきた。ケチ、意地悪、暗い、裏切る、怠ける、マイナス思考、協調性がない・・・いろいろあろうが、彼(彼女)らに共通するのは、利己主義である。 説明は不要で、これを読んでくださっている皆さんにも、思い当たる人がおありだろう。 オールドブラックジョーという歌の文句に、「我が友 皆 世を去りて 彼の世に楽しく眠り 遥かに我を呼ぶ」というくだりがあるが、いつの間にか私も、彼の世に先行した友達の数が増えた。