チャイニーズカフェ アンディン

熊本の中国茶カフェAndingからの薬膳レシピ、中国茶などについての情報です。

薬膳 11 苦瓜と豚肉、春雨の炒め

2007-08-31 | Anding
あっという間に9月になりましたね~。少し風が涼しくなりましたが、まだまだ熊本は蒸し暑いです。夏の疲れがどっと出てくる時期でもあります。ここ二週間ぐらいAndingでも皆さん疲労回復を!と薬膳コースのご予約を多く頂いています。

完全に涼しくなる前にしっかり栄養をとって体調を整えることが秋、冬の体調を左右しますよね。夏風邪で熱があるときにもおすすめのお料理ですのでぜひお試しください。

先日NHKおいしかたいむでご紹介したお料理をご紹介いたします。

苦瓜と豚肉、春雨の炒め

料理全体の効能: 体の熱や炎症を取り去り暑さ負けを予防。暑さによる疲労回復。
詳しい作り方はレシピをご覧下さい。

・緑豆春雨  緑豆 涼 心胃 清熱解毒 発汗利水 暑熱除煩 止渇  暑気払い、利尿、浮腫み取り、糖尿病予防

・豚 肉 平 脾胃腎 滋陰潤燥 益気  臓腑機能活動を増強させ、体内水分を潤し、気力を増進させる 

・苦瓜 苦 寒 胃大腸 清熱解毒 平肝熄風 明目 清暑滌熱
暑気払い、解毒、視力回復。
古書「本草綱目」という薬膳の本の中にも、「苦瓜はほろ苦く、寒性であり、毒なし、熱の風邪を駆り、疲れをほぐし、心身と視力によく、気のめぐりや血行をよくし、滋養に効果がある。」などの効能があると記されている代表的な夏バテ解消野菜です。


調理ポイント
●苦瓜は中の白い部分をしっかり取り去り、たんぱく質と一緒に料理すると苦味が和らぐ。
●苦瓜を油を入れたお湯に通すことで色がきれいになり苦味も和らぐ。
●苦瓜を最後に入れることできれいな色に仕上がる。

薬膳ポイント
●苦瓜には熱にこわれにくいビタミンCが豊富
●苦瓜は単独で食べると夏の終わりには体を冷やしすぎるので今回温め効果のあるにんにくと生姜でバランスをとる。
●暑気払いには緑豆の効能も重要なので春雨は必ず緑豆春雨を使う。