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ディスカバービートルズ その28

2020年12月26日 | ビートルズ


12月20日放送のディスカバービートルズは、ビートルズのぶっ飛んだ曲特集だった。
アルバム「リボルバー」の頃からビートルズは実験音楽や新しい試みへのチャレンジなど、当時のファンからすると驚くような曲を入れてくるようになる。
今回はそんな曲ばかりの選曲だった。

まずはリボルバーから「ラブ・ユー・トゥー」。
ジョージ作のインド楽器を大胆に取り入れた曲だ。
曲そのものはワンコードのロック曲だけど、西洋楽器を一切使っていない。
僕がこれを聴いたのは1982年たったけど、その頃であってもインパクトが強すぎる曲だった。

次は同じくリボルバーから「イエローサブマリン」。
なぜこのタイミングで童謡なのか?
イエローサブマリンのアニメが放映されるのはもう少し後になってからで、この時はアルバムの中の一曲である。
和田唱の考察では、現在だと子供向け番組に自分の曲が使われたりするのは、作曲者としては一種のステイタスになるけど、そういうことの走りなのではないかということ。

アルバム「マジカルミステリーツアー」からインスト曲の「フライング」。
ビートルズのインスト曲は珍しい。
コード進行は12小節のブルースそのものなのに、メロディはぜんぜんブルースじゃないところが面白い。

ホワイトアルバムはぶっ飛び曲の宝庫である。
その中から「ワイルドハニーパイ」と「バンガロービル」。
ワイルドハニーパイはおふざけ曲で、好きとか嫌いとかあまり関係ないような感じだ。
で、バンガロービルのイントロのスパニッシュギターみたいなフレーズ。
僕はてっきり、そういうギターを弾くミュージシャンを連れてきてレコーディングしたんだと思ってたけど、あれはメロトロンらしい。
そのほか「ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード」「ヤーブルース」が取り上げられ、さらに「ヘルタースケルター」「レボリューション9」などもぶっ飛び曲だ。
アルバム「アビーロード」から「アイウォントユー」。
ジョンのヘヴィなナンバーで、ビートルズっぽくないし、ジョンのソロにもこういう曲はないけど、70年代を見据えた曲だと思う。
もしビートルズがあと5年くらい続いたとしても、音楽シーンや牽引する力があっただろうと予感させる曲だ。

シングルからは「レットイットビー」のB面「ユーノウマイネーム」だ。
ふざけてるし遊びみたいな曲で、僕は真剣に聴くような曲ではないと思ってた。
それがだ。
ポールがいうには、「ビートルズで一番好きな曲はユーノウマイネーム」なのだという。
これについて考えてみた。
ビートルズの最後のシングルに収められたこの曲は、ポールにとってビートルズの良心みたいなものかもしれない。
作詞作曲はジョンだけど、ボーカルはジョンとポールである。
すごく楽しそうで、ふざけあっていて、二人がいい関係を保ってるようにみえる。
この時期、すでにバンドは崩壊していて解散が秒読みに入ってる状態だけど、最後のシングルはこんなにも楽しそうなのは、ポールにとってのビートルズ感が決定するほどのものかもしれない。
元ビートルズのメンバー中、最もビートルズ愛が感じられるのはポールだけど、そんなポールが一番好きな曲としてあげるのはわかる気がする。

You Know My Name (Look Up The Number)

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