日記のようなもの

まぁ、ちょっと、落ち着け。

寒いよー

2010年11月19日 | 日記
『かたみ歌』

妹から、めちゃめちゃいいよ!と薦められて読んだ本です。
1話が、前回の世にも奇妙な物語に使用されていたようですね。

「すごく雰囲気のある文章で、癖がなく、
短編集だけど、ちょっとずつ登場人物が重なっていて、
最後に謎が解ける感じ。」

と、説明を受けてたので、
日常の推理系かなーと読み始めたのですが、
ホラー小説でした・・・。

ジャンルを勘違いして読むと、
上手く波にのれないんだよ・・・。
1話1話は面白いし、切なかったり、可愛かったりするんだけど、
読了感としては、もやもやが残ったというか・・・。

そのもやもや感を妹に伝えたときに言われた(キレられた)、
「そのもやもやの向こうに、あの町があるんだよ!」
という言葉が、
むしろ、一番印象的でした。

ないようでありそうな町。
そこに住む人の日常。
ある一面では哀しく、
でも、角度を変えると救われている部分も確かにある。

そういう感じのあったかホラーです(?)。




『死ねばいいのに』京極夏彦

私が、うんちく大王と認識している筆者。
例外的にページも少なく、格段に読みやすい本でした。
8割・9割会話なだけあって、すぐに読み終わりました。

殺害された女性の関係者と、
ケンヤという被害者のの知人男性の会話でなりたっています。


にしても、題名のインパクトはすごい。

電車で開きにくかったです。
このためだけに、ハードサイズのブックカバーが必要かと思いました。

この台詞は、作中、極めて上手く使われていて、
言葉の解釈や、言葉が誘発する事象について何度か改めることになりました。
言葉って、ほんとに、前後の状況や、受けての状態によって、
変わるんだなぁと、再認識。
言葉のセンスがきらりと光る1冊でした。



(ネタばれ↓)
1回目読んだとき、最後に、「君は人殺しだよ」と言われた人が、
なんでほっとした表情を見せたのかが理解できず、もやもやが残ったので、
もう一度最後だけ読みなおしました。

で、納得。そーだった、そーだった。
この人は、殺された女性が「なに」であったのかが知りたいんだった。
「人」だってわかったから、ほっとしたんだねと、。

はじめから、それが目的だったのに、
なぜか忘れてて、最後に再確認させられる。
私がウッカリ忘れてただけかもしれないけれど、
ちゃんと一つの意思の周りをうずまいた話だったことを感じさせてました。

今日発売かぁ。

2010年11月16日 | 日記
小野不由美さんのインタビュー有ということで、
今月のダ・ヴィンチを読みました。
ってか、産まれて初めてこの雑誌を手に取りました

悪霊シリーズが出だしたのは、20年前。
ティーンズハートの不文律というものが存在し、
初期設定等、かなり苦労なさったようです。

制限が多くて、自分が書きたいことが表せない気持ちが、
かなり燻っていた模様。
絶版になってから、復刊の話が出ては流れてたようですが、
制限をつけられた作品・・・という思いもまた、
復刊に至らなかった一つの要因となったんじゃないかと思ったり。

なので、時間はかかったけれど、
リライトして、世に出せるということは、
本当に喜ばしいところで、
小野先生!と、意味なく叫んでおります。

初期設定の三角関係にも噴かせてもらいました。
恋愛書くのが苦手だから、早々に離脱した~ってコメントしていましたけど、
本当に大正解(笑
あの3人で三角関係は、頑張らないと成り立たないと思う。
そんな話になってたら、もはや別作品・・・。
ほんとに、笑えました。

あー、でも、主人公同士でくっついて欲しいと願ってる私には、
今後2人に進展はないと言われたような気がして、
この辺りは、残念極まりないですが・・・。



私が出会ったときは、既に悪霊シリーズは終わり、
ゴーストハントシリーズの一作目(しかでてない)が出ていましたが、

当時、幽霊は不思議であやふやな存在のまま許容していた私の脳みそを、
科学とか理論とかいう言葉が突撃したわけです。

幽霊の存在を超心理学に基づき、科学的に検証する・・・って、なに?
カルチャーショックもよいところです。

でも、幽霊の存在の有無を含めて、科学的に証明できるなんて、
ものすごく興味深い。
腐っても理系根性があったのか、
一種の夢だとロマンチック精神が働いたのかはわかりませんが、
違和感なく・・・というか、むしろ小野不由美さんを再リスペクト
する結果となりました。
(作中では解明までは前途多難と書かれてますがね)

リライト版、どんな風になるかわからないけど、
「GH」調になってたらいいなぁ。
「悪霊」は、やっぱり今読むには簡単すぎるからね。


それにしても、人の脳が作り出すものって、
本当に有限だ・・・と、しみじみ思います。
本なんて、短い人生の中、
そんな大量に書けるはずもなく。
作品に対する制作者は一人となると、その人に頼るしかなく。

読むほうは2・3時間でも、書く方は・・・と思うと、
1人の作家に対する需要と供給って、
釣り合ってないなぁと思います。

私が生きている間に、あと何冊出版されるのかは分かりませんが、
せめて、十二国記が完結することを祈ります。

さらに、贅沢をいうと、GHの続きなんかがでてくれると、
嬉しいです。


ダヴィンチには、悪霊シリーズを良く知ろう!と、
いくつか本が紹介されてたので、
しばらく、ホラー三昧でいきたいと思います♪

どらま

2010年11月03日 | 日記
今期、夢中なドラマがあります。

『SPEC』!
4話まで放送されましたが、
今のところ夢中。
早く続きが見たい!ラストが見たい!
今週はないみたいなので、とっても残念・・・。

キャラクターの設定でノックアウト気味ですが、
あの独特の間とか、映像もとっても素敵。

もとより、戸田恵梨香のファンです。
ビジュアルがいいドラマは、それだけで見がいがありますよね。
戸田恵梨香の役は、すっぴんという話ですが、
それが本当なら、恐れ入るばかりです。
どんな格好してても、美しさが損なわれることないことを再確認。

IQ201の天才って設定も、
KYな設定も、
それにあった演技もすごく好きです。

十真(戸田恵梨香)が、どうして、今のような人間になったのか、
過去が知りたい、ニノマエとの因縁が知りたーい!


そして、ひそかに好きなのが、
あの、お習字。
戸田さんが書いているわけではないでしょうが、
あの、絶妙な文字のバランス感は芸術です。

小学校のときに習っていた、
きちんとした文字を、綺麗に整えて半紙に収めるものとは違い、
ドラマの習字は、個性的な書き方で、
絵画とか美術の方面に近い感動を得られます。

また、習字を使っての推理→事件の把握までの、
映像も、独特でいいんだよね・・・。
CGは使ってなく、特殊なカメラでの撮影らしいけど、
画面が綺麗。

続きが見たくてうずうずしてます。
ここのところ、youtubeで主題歌を毎日聴いてる。
歌も英語で、かっこいいのさ。


妹に、SPECを薦めたところ、

お姉ちゃん好きそうだよね。
あの腕を吊ったところとかが、好きなんでしょ?

って言われた。

別に、怪我してる姿に、そそられたりはしないんだけど、
妹は、私のことを、どんな目で見てるんだろう?
相変わらず、謎です。



今期、もう一本みてる『フリーター家を買う』。
これを見た後、
妹と電話をすることが恒例になっているのですが、
(毎回2時間。家族割りがなかったら、実現しないな。)

実家では、もし母がいじめにあっていたら、
家財道具全部売って引っ越すからな!
って、父が言ったらしい。

「全部売る必要はないでしょ。」
っていう、妹ストップが入り、

そのときどうするか、家族会議が行われたそうな。

TVは、話題提供という意味ではよい家電ですね。

今現在、ドラマを見てるのが私だけの我が家には、
どんなに心を尽くして説明しても、
ヒートアップする私に、
冷ややかな視線を送る相方しか居りませんが。

ま、一緒に見れるようになったら、
意見の交換もできるようになるのかな♪

その日を待つのみ!