ミルドリーム(2009年生)

2017-12-09 16:37:08 | 日記
       覚えてますか?  ミルドリーム 父シンボリクリスエス 母ミルフィオリ 雄 2009年5月25日生まれ

       現在、BTCで元気に働いているはずである。BTCで人気者ですという噂を聞いてうれしかった。もう8歳になる。
       初めての出会いは2010年のセレクトセール。あのジャスタウェイがいたセールである。もちろんこの子も見た。
       ハーツクライに似てガニ股歩きが気になってスルーした。
       私なりに目立ったのは197番のミルフィオリの子。青鹿毛のちょっと細めだが伸びのありそうな垢抜けた馬体
       に見えた。もちろん手の届きそうなお値段での話し。
           

       購入後すぐに角居先生に電話。見に行って頂いて預託をお願いした。
       名前はミルフィオリと懸けて、さらにミルコに乗って欲しくてミルを付けて夢、ミルドリームとした。我ながら良い名前!
       角居先生はそんな理由は知る由もないが、しっかりデムーロを乗せてくれた。
       2012年のセレクトセールの時、M.デムーロとルメールに会った。「ハイ デムーロ、ミルドリーム覚えてる?」
       「知らない!」   「えっ!?若葉賞に乗ってくれたよ?」・・・「ああ、覚えてる覚えてる!いい馬ね!」
       (こいつ、お調子者だな。さすがイタリアン。)
       この時からデムーロがGⅠに乗る日の平場のレースは外すことにした。もちろん騎乗は天下一品。しかし、GⅠに集中するため
       お調子者の彼は平場は手抜きをするに違いないとの読み。現実はそうでもなく勝ち星を重ねたけど。
       ミルドリームは新馬戦では馬っ気を出すほどで、レースでも掛かり気味の騎乗で難しいながら、菊花賞まで馬主に経験させてくれた。
           
       順調にオープンで行けるかと思わせていた2014年4月、右前の繋靭帯炎を発症してしまった。
       治癒までは休養1年以上。今後どうするか決断の時だった。結果、治療に専念して、さあ始動開始と強い調教をかけた時にやはり
       痛みが出た。社台の獣医さんからは中央は難しいとの事。
       ここでまた決断の時が来た。結局道営で様子をみながらという決断をした。道営でもやはり直線に入るとずるずると下がっていくレースだった。
       NETでは馬主のエゴ!馬主の小銭稼ぎはやめろ!などの中傷を受け心が傷ついた。
       馬主経済を考えるなら繋靭帯炎発症の時やめている。エゴと言われればエゴだったかもしれない。
       地方の馬はいつでも真近で馬を見れて、触れて、馬の生活を感じられる。この気持ちで地方に降ろしたことも真意。
       繋靭帯炎を発症した馬はほかにもエピファネイアやハープスター、ウィンアーマー、コマノインパルスなど後を絶たない。
       私はこんな子たちの今後を考えるうえでミルドリームの試みは非常に参考になったはずだと思っている。
       幸い、BCSの高橋司君の努力でBTCで採用していただき、幸せな余生を送っているミルに幸せを感じている。


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2 コメント

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Re:Unknown (y261003)
2018-01-09 11:57:31
有難うございます。競走終了後の身の振り方は馬主さんはみなさん同じ考えではないかと思います。なるべく幸せな余生を送らせてあげたいですよね。
Unknown (ruri)
2018-01-09 08:22:07
ミルドリームくんは菊花賞にオーナーを連れて行ってくれてその後も後輩たちのためにがんばって本当に素晴らしい馬生ですね。
馬主は決断の時が何度も訪れるんですね。
(私なんかは地方馬主しかやっていませんがそれでも決断の時はありました)
今、元気でミルドリームくんがみんなのために頑張っていることが、すべての正解でしょう。
オーナーに巡り合えて競走馬として素晴らしい軌跡を歩んだ幸せな子ですね。

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