御鏡壱眞右往左往

繰言独言、謂いたい放題・・・

で、ど根性といえば・・・

2007-09-06 23:07:11 | 記憶・回想
1964年の東京オリンピックは、
さまざまな場面で戦後日本のジャンピングボードだった。


「根性」という言葉を現在一般に解される意味で使ったのは
東京オリンピックで女子バレーチーム(東洋の魔女)を金メダルに導いた指導者、
かの大松博文氏だったと言われている。

「根性」とは本来は仏教用語で、
「その人間が持って生まれた性質」というような意味合いであり
現在のような意味合いは誤用であるといっていいのだが
大松氏はチームに特訓を課すに当たり
苦難に屈しない精神が「根性」であるとして
根性があれば、如何なる問題も解決できる・または如何なる目標にも到達できる
とチームを叱咤し鍛え上げていったのだという。
正しくスポ根ドラマを地で行ったわけだ。

東京オリンピックでは他にもヒーローがいた
1961年から東京オリンピックまで、2度の世界選手権を含め186連勝したという
アマレスの渡辺長武氏である。
川崎のぼる氏の「アニマル1」は渡辺氏をモデルとしているそうだ。

そしてこのような時代背景の中
1966年に少年漫画界にある大物が登場する・・・そう、「梶原一騎」だ。
「巨人の星」、この漫画史に残る大作によって「スポ根もの」というジャンルは
あっさり完成の域に到達する。
それからの梶原氏は水を得た魚宜しく次々と「スポ根もの」を上梓することになるのだが、
その中でも一世を風靡した感があるのが「柔道一直線」だ。

60年代を席巻したキーワードと言えるのではないだろうか。

最新の画像もっと見る