今宵中秋的名月也

本日は陰暦八月十五夜、巷間に云う「中秋の名月」というやつである。


月々に月見る月は多けれど…と詠われ
日本人には殆ど遺伝子に近いレベルで刻み込まれている年中行事だ。
残念なことに空模様は重い。
職場を出る頃には煌々と輝いていたんだがなぁ…。
友人からもらったいい酒を片手に月見酒、と洒落込みたかったところだが
まあ止むを得ない。明日の楽しみにでも取っておくことにする。

十五夜といえば、此方には「名月もらい」という行事がある。
十五夜の宵に子供らが連れ立って
「名月おくれ」と声を揃えて呼びかけると
大人たちが菓子だの団子だのをくれるというもので
和製ハロウィンのようなイメージだ。
「お接待」とあわせて子供心に楽しみだったのを憶えている。

残念なことにこちらも今年は訪うことはなかったようだ。
子供らが少なくなっていることもあるのだろうが
寂しい話ではある。

ところで「名月もらい」って、大分だけの風習なのだろうか？
機会があったら調べてみたいものだ。