御鏡壱眞右往左往

繰言独言、謂いたい放題・・・

そこそこ面白かった

2006-05-11 22:10:49 | 映画
高速バスの楽しみは車内で流される映画(ビデオ)だ。
運が良いのか、何なのか、不思議に外れが少ない。

今回は、「恋人はスナイパー」(2004/東映)。

総評として、そこそこ面白かったと思う。
アクションシーンは結構つなぎ目が目立っていたが、まあ健闘した方だろう。
それでも、モロにカンフー映画のノリだったが(笑)。

水野美紀は割合にしっかり演技ができていると思う。軽いが。
内村光良は、・・・う~ん、どうだろう。
本職の俳優ではない事を割り引いて考えれば、健闘しているのだが、
何というか・・・演技の間がどうしてもコメディアンのそれなのだ。
同じくコメディアンのいかりや長介も、コメディアンとしての間で演技しているのだが、こちらは不思議と気にならない、というか画に綺麗に馴染んでいる。
決して内村が浮いているわけではないのだが、どこかに乖離が見えるように感じた。

そういえば、いかりやさんの遺作、ということになるのかな。
今更ながらに、もっと活躍して欲しかったと思う。合掌。

物語そのものは、まあ設定が大甘だが、面白かったと思う。
ただ、ここは外しちゃいけない、というポイントが
いくつかすっぽかされていたように思う。
例えば、阿部寛(神宮寺)がどこでシールズはだしのスナイプの技術を身につけたのか。竹中直人(コー・村木)が何故生きていたのか等々。

最後の場面は少し引っ張りすぎたのではないかと思う。
それでいて見せ方に、何というかカタルシスみたいなものが無かった。
ここは、演出上のミスではないかと感じた。

テレビシリーズを観ていない所為もあるのだが
中村獅童(ハン)の役回り、背景など、この作品だけではよく判らなかった。
このあたりは難しいところだ・・・
テレビ等から映画へという流れそのものを否定するつもりは無いのだが
単独で成立しない作品というのはどうだろうとも思う。

まあ、退屈することなく最後まで楽しめたということで、70点。


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