御鏡壱眞右往左往

繰言独言、謂いたい放題・・・

程度問題の認識と覚悟と信頼性

2007-09-20 23:20:55 | 環境・農業
4人中3人が「食に不安」=輸入食品への不信9割近くに (時事通信) - goo ニュース

安全と安心は似て非なるものだ。
安全とは数値化できるものであり、程度の問題だ。
危険に対して相対化できるものであり、逆に絶対化できないものだ。
逆説的に聞こえるかもしれないが、安全と危険は同時に存在し得る。

これに対して安心はメンタルな評価であり、
安心でない、すなわち不安が存在すれば安心ではなくなってしまう。
「ある程度安心」という修辞は存在するが、これはその内容を区分して
この部分については安心、この部分は不安と表現できる場合だろう。

そして、このニュースで問題とされるのはまさしくこの「不安」である。

>調査結果によると、76.0%が食品の安全性に不安があると回答。

この場合の「不安」は「不信」と同義と考えられる。
安全性が担保されているとする、その根幹の部分に不信が表明されたわけだ。
確かに「ミートホープ」の事件はそれだけの重要性を含んでいたといえる。
そして現在に至るも大小あるいは軽重を問わず
本質において同様の偽装や欺瞞はひきも切らぬというのが現実である。

衣食住は社会生活の根幹だ。
分けても食の担うところはもっとも重要だろう。
それに携わるものは正しく誇りと矜持を持たねばならないと常々思っている。
そしてこれからは、それにも増してこれまでとは別の覚悟が必要なのかもしれない。

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