コメント
意見の意図するところ
(
shinpei02
)
2009-03-20 13:59:02
コメントしたつもりがうまくできてなかった。
趣旨としては、
・池田信夫は間違った論理を展開することもあるので鵜呑みにしてはいけない。
・原理主義的に考えたら大麻もコカインもヘロインもＯＫでいいんじゃない？
・現実的に考えたら「アルコール・タバコ」は既得権でしかたなしにＯＫってとこだろ。
・アルコールはストレス解消という効用があるので社会的にプラスじゃないか？
・麻薬収入を断っても人身売買・経済犯罪などテロの収入源はいろいろあるからテロを撲滅できない。
・テロに大ダメージを与える手段はマネーロンダリングの規制強化だよ。
となります。
大麻自由化賛成という意見の大部分は「国家や規制に(むやみに)反対する俺ってかっこいい」という気持ちから出ているものなので、だまされないように注意しましょう。
同意します
(
wood
)
2009-03-20 18:37:37
コメントありがとうございます。
・の部分は同意します。ただ
>麻薬収入を断っても人身売買・経済犯罪などテロの収入源はいろいろあるからテロを撲滅できない。
まぁ撲滅できるとも思っていないのですが、Ｌｉｎｋ記事は麻薬の主供給元はアフガニスタン（タリバン）だという主張ですので、効果はあるでしょう。もっとも覚醒剤を合法化できるメソッドは思いもつきませんが。
また「国家や規制に(むやみに)反対する俺ってかっこいい」これはさすがに無いです。
池田信夫はかっこいい
(
shinpei02
)
2009-03-25 16:02:50
>また「国家や規制に(むやみに)反対する俺ってかっこいい」これはさすがに無いです。
woodさんがそういう気持ちだと言ってるんじゃなく、池田信夫にその傾向があるという話です。
この手のトンデモ理論は、
１．普通なら通るはずのない要求を通したい人がいる。
２．彼らがその要求の神秘的合理性を主張する。
３．「なんでも反対」が好きな人が尻馬に乗って経済的合理性を主張する。
４．その問題に興味がない人が騙される。
という手順を踏みます。
経済学的に説明すると、
１．個人的欲求が存在する。
２．その個人的欲求は普遍的な欲求（健康になりたいなど）と合致する、社会的利害を損ねないから規制される合理的理由もないと主張。
３．社会的にも利益があるから積極的に進めるべきだと主張。
４．なんと素晴らしいアイデアだ！
というステップです。トンデモでない政策も同じステップで推進されるので人々は騙されてしまうのです。（見分け方は後述）
大麻問題だと
１．大麻吸いたいけど逮捕されるのはイヤ。
２．大麻って健康にいいよ。周りに迷惑もかけないし。
３．それってテロ撲滅に貢献するんじゃないかな？
４．大麻規制は国家の陰謀だ！
となるし、食料自給率だと
１．農民の収入を増やすために農産物を多く売りたい。
２．地産地消って大地の自然エネルギーを取り込むことになって（以下略）
３．食料自給率を上げたら安全保障になるんじゃないかな？
４．保護主義マンセー！
となります。
さらには景気対策問題だと
１．うちの会社、倒産しちゃうかも？どうしよう！？
２．大量公共投資で消費を増やしてくれたら怖くないのになあ。
３．消費を増やしたら景気が回復してみんなハッピーだよ？
４．土建資本主義マンセー！
となります。
トンデモ理論に共通することは１と３で目的がすり替わっていることです。
「テロ撲滅にはほかの手段がいいんじゃないの？」「安全保障が必要な状況って想像できてる？」と質問して３の目的の合理的解決手段を相談しようとしても、トンデモさんは１を実現させることが目的だから別の解決手段には難癖をつけて聞き入れてくれません。
ひるがえって例に出した景気対策問題では「規制緩和のほうが効果的だろ？」「公的資金注入による金融システム維持が急務です」「餓死しそうな人に生活保護をするだけで十分じゃない？」という議論が可能になります。
大麻問題では「テロは人類の敵だ！」という否定しにくい価値観をお題目にしているところが気に入りません。これを裏返すと「大麻合法化に反対する人間は人類の敵だ！」となってしまうからです。その割にテロ対策の代案を出しても聞き入れてもらえないのは悲しいことなのです。どっちが人類の敵なんだよと思ってしまいます。
woodさんも食料自給率の問題では「食の安全を脅かしているのはいったいどっちなんだ？」と切ない思いをされたかと思います。
蛇足ですが、どうでもいいうんちくを少し書かせてもらいます。
・アフガンで栽培しているのはケシだからできあがる麻薬はヘロインです。ヘロインはかなり体に悪いそうです。食べたことないけど。
・大麻の健康被害についてはよく知らないけど、心神耗弱状態になるのは確からしいので飲酒運転と同様に社会的に非常に危険です。飲酒運転は事故を起こさなくても犯罪です。
・日本の麻薬マーケット内での大麻のシェアが大きいことは日本の大麻消費量が大きいこととイコールではない。マーケットシェアは足すと１００％になるということを忘れてはなりません。
・日本国内での流通段階で麻薬価格が上がっていく時、その利益は日本国内の非合法組織が手にすることになります。アフガンテロリストは彼らの運営している流通経路での利益しか手に入れることはありません。
・テロより危険なものは教条主義（アカ・ナチ・ユダヤ・軍国主義・人種差別など）です。２０世紀の１００年間で教条主義に殺された人は共産国家によるものだけでも１億人を超えるだろうと言われています。人生を破壊された人は少なく見積もっても５億人はいるのではないでしょうか。「テロは人類の敵でどんな手段を使っても根絶しなければならない」というのは新たな教条主義の一つです。
て言うかさ、「テロリストによる被害が怖いから社会的に許されないはずのことを容認する」ていうのは「人質の命を救うためにテロリストの要求を呑む」と同じことじゃない？原理主義的に考えて。
ありがとです
(
wood
)
2009-03-25 23:04:17
コメントありがとうございます。もちろんネタの部分は自覚していたのですがきちんとした解説ありがとうございます、勉強になります。
僕は説得され易いのは自覚しているのでこういった反論には頭が下がります、本当に勉強になります。特に判っていたのは最後の１文
「て言うかさ、「テロリストによる被害が怖いから社会的に許されないはずのことを容認する」ていうのは「人質の命を救うためにテロリストの要求を呑む」と同じことじゃない？原理主義的に考えて。」
の部分には完全敗北です。はい。
>教条主義
確かに。同意です。
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・アルコールはストレス解消という効用があるので社会的にプラスじゃないか？
・麻薬収入を断っても人身売買・経済犯罪などテロの収入源はいろいろあるからテロを撲滅できない。
・テロに大ダメージを与える手段はマネーロンダリングの規制強化だよ。
となります。
大麻自由化賛成という意見の大部分は「国家や規制に(むやみに)反対する俺ってかっこいい」という気持ちから出ているものなので、だまされないように注意しましょう。
・の部分は同意します。ただ
>麻薬収入を断っても人身売買・経済犯罪などテロの収入源はいろいろあるからテロを撲滅できない。
まぁ撲滅できるとも思っていないのですが、Ｌｉｎｋ記事は麻薬の主供給元はアフガニスタン（タリバン）だという主張ですので、効果はあるでしょう。もっとも覚醒剤を合法化できるメソッドは思いもつきませんが。
また「国家や規制に(むやみに)反対する俺ってかっこいい」これはさすがに無いです。
woodさんがそういう気持ちだと言ってるんじゃなく、池田信夫にその傾向があるという話です。
この手のトンデモ理論は、
１．普通なら通るはずのない要求を通したい人がいる。
２．彼らがその要求の神秘的合理性を主張する。
３．「なんでも反対」が好きな人が尻馬に乗って経済的合理性を主張する。
４．その問題に興味がない人が騙される。
という手順を踏みます。
経済学的に説明すると、
１．個人的欲求が存在する。
２．その個人的欲求は普遍的な欲求（健康になりたいなど）と合致する、社会的利害を損ねないから規制される合理的理由もないと主張。
３．社会的にも利益があるから積極的に進めるべきだと主張。
４．なんと素晴らしいアイデアだ！
というステップです。トンデモでない政策も同じステップで推進されるので人々は騙されてしまうのです。（見分け方は後述）
大麻問題だと
１．大麻吸いたいけど逮捕されるのはイヤ。
２．大麻って健康にいいよ。周りに迷惑もかけないし。
３．それってテロ撲滅に貢献するんじゃないかな？
４．大麻規制は国家の陰謀だ！
となるし、食料自給率だと
１．農民の収入を増やすために農産物を多く売りたい。
２．地産地消って大地の自然エネルギーを取り込むことになって（以下略）
３．食料自給率を上げたら安全保障になるんじゃないかな？
４．保護主義マンセー！
となります。
さらには景気対策問題だと
１．うちの会社、倒産しちゃうかも？どうしよう！？
２．大量公共投資で消費を増やしてくれたら怖くないのになあ。
３．消費を増やしたら景気が回復してみんなハッピーだよ？
４．土建資本主義マンセー！
となります。
トンデモ理論に共通することは１と３で目的がすり替わっていることです。
「テロ撲滅にはほかの手段がいいんじゃないの？」「安全保障が必要な状況って想像できてる？」と質問して３の目的の合理的解決手段を相談しようとしても、トンデモさんは１を実現させることが目的だから別の解決手段には難癖をつけて聞き入れてくれません。
ひるがえって例に出した景気対策問題では「規制緩和のほうが効果的だろ？」「公的資金注入による金融システム維持が急務です」「餓死しそうな人に生活保護をするだけで十分じゃない？」という議論が可能になります。
大麻問題では「テロは人類の敵だ！」という否定しにくい価値観をお題目にしているところが気に入りません。これを裏返すと「大麻合法化に反対する人間は人類の敵だ！」となってしまうからです。その割にテロ対策の代案を出しても聞き入れてもらえないのは悲しいことなのです。どっちが人類の敵なんだよと思ってしまいます。
woodさんも食料自給率の問題では「食の安全を脅かしているのはいったいどっちなんだ？」と切ない思いをされたかと思います。
蛇足ですが、どうでもいいうんちくを少し書かせてもらいます。
・アフガンで栽培しているのはケシだからできあがる麻薬はヘロインです。ヘロインはかなり体に悪いそうです。食べたことないけど。
・大麻の健康被害についてはよく知らないけど、心神耗弱状態になるのは確からしいので飲酒運転と同様に社会的に非常に危険です。飲酒運転は事故を起こさなくても犯罪です。
・日本の麻薬マーケット内での大麻のシェアが大きいことは日本の大麻消費量が大きいこととイコールではない。マーケットシェアは足すと１００％になるということを忘れてはなりません。
・日本国内での流通段階で麻薬価格が上がっていく時、その利益は日本国内の非合法組織が手にすることになります。アフガンテロリストは彼らの運営している流通経路での利益しか手に入れることはありません。
・テロより危険なものは教条主義（アカ・ナチ・ユダヤ・軍国主義・人種差別など）です。２０世紀の１００年間で教条主義に殺された人は共産国家によるものだけでも１億人を超えるだろうと言われています。人生を破壊された人は少なく見積もっても５億人はいるのではないでしょうか。「テロは人類の敵でどんな手段を使っても根絶しなければならない」というのは新たな教条主義の一つです。
て言うかさ、「テロリストによる被害が怖いから社会的に許されないはずのことを容認する」ていうのは「人質の命を救うためにテロリストの要求を呑む」と同じことじゃない？原理主義的に考えて。
僕は説得され易いのは自覚しているのでこういった反論には頭が下がります、本当に勉強になります。特に判っていたのは最後の１文
「て言うかさ、「テロリストによる被害が怖いから社会的に許されないはずのことを容認する」ていうのは「人質の命を救うためにテロリストの要求を呑む」と同じことじゃない？原理主義的に考えて。」
の部分には完全敗北です。はい。
>教条主義
確かに。同意です。