のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



読書三昧

2016年09月18日 | 読書
悪天候が続いていること、足が痛かったことで、ここ3日ばかりは引きこもり。
読書にいそしんで、ちょっと早めの、読書の秋となりました。
手当たり次第に読んだ本

ちょっと心が折れて優しさがほしかったので

 足みじかおじさんの旅  やなせたかし 新日本出版社

やなせたかしさんが90歳の時に、まとめて出版された大人のファンタジー
心に痛みを感じている人のところに、そっと近寄って寄り添ってくれる足みじかおじさん。
ちょっとだけしか助けることはできないけれど、影のように傘をさしてくれる。
大人にも子どもにも通じるやさしさの本でした。心癒されました。やなせたかしさんありがとう。

体や病気のことを考えたので

 奇跡の脳脳科学者の脳が壊れたとき ジル・ボルト・ティラー  新潮文庫

筆者はハーバード医学校で脳と神経の研究に携わり、マイセル賞を受賞した女性です。
アメリカの神経解剖学者として、精神病疾患同盟の理事を務めるなど活躍する中、突然37歳で脳卒中で倒れる。

一命は取りとめますが、脳の機能は著しく損傷、言語中枢や運動機能にも大きな影響が・・
8年に及ぶリハビリを経て、復活を遂げた彼女は科学者として、脳になにを発見し、どんな意識に変容があり、どんな気づきがあったかを科学者の目で振り返り記録する、という体験科学本です。

脳卒中はすぐに治療することで後遺症を少なくなります。
だれにでも起こりうること。それを患者の立場で客観視して述べているのをとても興味深く読みました。
意識と肉体のかい離、臨死体験のような感覚になるそうです。


純粋に読書の楽しみを味わいたかったので

 緋色の研究  コナンドイル 新潮文庫 

ホームズとワトソンとの出会い、有名な第一作です。
毒殺事件を解くホームズの推理に引き込まれて、読み進めました。
第1章で、犯人を明らかにしますが、実は第2章が深い。
事件の歴史的背景となる物語、そこには宗教と愛の物語があります。
第1章だけなら、中学生の読書でも十分でしょう。
しかし第2章を読むと、ああ、これは大人の読み物なんだと思います。


昔読んだものをもう一度読み返してみたかったので

 大地 パール・バック  新潮文庫

↑のように、名作と言われる書はやはり深い。長編が好きです。再読をします。

中国の歴史がある程度身についている今、パールバックの偉大さを改めて知ることができました。
主人公王龍(ワンロン)はじめ、その子供たち、登場人物は中国人でなく、普遍な人間を描いているのだと思います。
第4巻まで全部読みます。

最新の人気リーダーズもよいけれど、しばらくは温故知新でいきます。




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