おもかげ復原師

御嶽山の噴火で亡くなられた方、行方不明の方、連日のニュースを見て心を痛めています。
御嶽山は見慣れた山です。思い出のある山です。

ほんの数分前に撮った笑顔の写真。
誰が運命を予測することができたでしょう。

じつはこれ、２年前にも読みました。
　　　　　　　

亡くなられた方の遺体を生前に近い形に復原し、遺族に返すことを仕事にしている人が書いた本です。
筆者は笹原留似子さんといって、まだ４０そこそこの美しい女性です。
東日本大震災の過酷な状況下で遺体と向き合い、復元作業をする仕事ぶりやその思いに胸が締め付けられました。
２年前に本が紹介され、社会に喜びや感動を与えた市民に贈られる「シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞されています。

今回の噴火災害を、笹原さんはどんな思いで見ておられたのでしょうか。
命がけで救助や捜索のあたっている方や、笹原さんのような仕事に携わっておられる方に思いを馳せながら、一刻も早く家族の元の帰ってくるようにと祈るばかりです。