「夏の冷え対策」 （冷えは万病のもと）

　漢方　健康相談　食養生で健康な体づくり　専門店　静岡県藤枝市　至誠堂薬局です。日本人、日本気候・風土に合わせた健康に関する情報で、皆様の健康づくりのお役に立ちたいと願っております。　
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　「家の作りようは夏をむねとすべし」　これは有名な兼好法師の『徒然草』の一文です。
　日本独特の気候・風土である、高温多湿の夏への対策を表した有名な文章です。

　今ではどこへ行っても冷房が完備して、冷蔵庫の普及で冷たいものが口から取り込まれ、夏とはいっても、冷たさ・寒さなど体を冷やす原因にさらされています。

　冷房の利いたところへ行くと、まず頭や肩など体の上の方が冷気にさらされます。体の表面が冷えることになります。暑さのために、皮膚表面から熱を放散しようとしているところへ、冷気の侵入がおこります。
　次に、冷たい空気は下に溜まります。冷房の利いたところに長時間いると、冷気が下から侵入してきます。足や腰が冷えることになります。
　さらに、冷蔵庫や氷で冷やされた冷たいものや果物を摂り過ぎることでお腹も冷えることになります。
　
　お腹が冷えると、女性はその周りにある子宮や卵巣なども結果として冷えてしまう可能性が出てきます。卵巣や子宮は冷えることにより、その働きが悪くなり、色々な不定愁訴の原因となり、場合によっては不妊や流産を起こしやすくなります。
　自然に反する行為は、体の維持機能に影響を与えることになります。

　体が冷えると、体内でのエネルギーの産生が低下し、体内を流れる気や血や水の流れも悪くなります。体が重い、疲れが抜けない、頭痛・頭重、肩こり、痛み、食欲不振や胃腸障害、鼻や呼吸器の症状など、色々な体調不良がおこってきます。

　出かけるときは、はおるものを１枚用意しましょう。また、特に足首あたりを冷やさない注意が必要です。胃腸を冷やさないよう、冷たいものや生ものを摂り過ぎないよう、また摂るときは香辛料を上手に利用することをお勧めします。ミネラルバランスの整った塩分の補給も忘れずに。