さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【100分de名著】for ティーンズ「星の王子さま」

2018-08-07 23:41:08 | 読書録
8月に入って、子供向けの100分de名著が始まった。

その第一回目が星の王子さま。

う~ん、実は私、星の王子さまってクソ面白くもない話だと思ってたんだよね。

そもそも王子さまっていうのは、アンデルセンの人魚姫に出て来るような王子さまだと私は思っていたのに、全然違う、ぽわ~っとした子供みたいな感じだったので、好みじゃないと思ってた。

で、さんざん理屈をこねた挙句、倒れて死んでしまう(と当時は思ってた)なんてつまんない・・と。

星の王子さまで、唯一記憶に残ってたのはバオバブの木で、そんな不思議な木は想像上のものだと思っていたのに、本当にある木だと知ってギャーっと喜んだっていうか・・・ま、生物部だったですからね。

・・・・・・・・

そのくそ面白くないと思っていた本を、ヤマザキマリ氏は人生の節目節目に取り出して読んで、新たな視点や考え方を与えられる本として紹介している。

う~ん、ヤマザキマリ氏は偉大だ。我が敬愛するヤマザキマリ氏がそのようにのたまうのであれば、きっとそれは本当のことであろう。

作者であるサン=テグジュペリ氏・・・私は、顔だけカルロス・ゴーンに似ているという認識しかもっていなかったのであるが、作者の略歴を聞いてドキッとした。

彼は飛行士であり、星の王子さまを書いた2年後(44歳)、偵察飛行に飛び立った後、地中海上空で消息を絶つところで、人生が終わっているのだった。

これにはドキッとさせられた。最後が謎なのはまるで星の王子さまと同じじゃないか。

特に、星の王子さまは最後に死んで、消えてしまうと思ってた私にとっては、相当にショックであったのであるが、この番組では、死んだんじゃなくて、自分の星に帰ったんだとしていた。

何となく納得いかない・・・星の王子さまは地球に来る前に6つも違う星に行っているわけで、その時の移動手段はどうだったのだ? 毎回倒れてテレポテーションしてるわけでも無かろうに。・・・もう一度原作を読んでみようと思って、アマゾンに注文した。

ま、それはともかく、人は大人になるにつれて、想像力が欠如していくんだそうである・・・そうかな・・ヤマザキ氏ののたまう意味での想像力であれば、子供の頃より今の方がある。子供の頃は空想力や妄想力ならあったけど、それは果たして想像力なのかな・・割と言われたことはそのまま信じる奴だったし、書いてないことは分かんない奴だったからな・・・。

星の王子さま・・・この番組で読み上げられた部分は一部ではあるのだが、今なら何となくわかる部分はある。決して子供向きのお話じゃないと思うのだ。逆に、この本を子供時代に読んで面白いと思った人は、相当の大人ではないのか。

とりあえず原作にもう一度当たりつつ、サン=テグジュペリ氏は何故、このような本を書こうと思ったのか・・が猛烈に気になるので、そこらへんに迫っていけたらいいなぁと思う。






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