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福島産に「がんばれ!」県特産物取扱店売り上げ3割増し

2011年03月31日 | 事件簿
福島産に「がんばれ!」県特産物取扱店売り上げ3割増し

 福島第1原発事故の影響で、福島県産の農産物が大打撃を受けるなか、東京・葛西にある県特産物取扱店「アンテナショップふくしま市場」が売り上げを伸ばしている。ホウレンソウなどの出荷制限品目は取り扱っていないが、店長の桜田武さん(41)は「震災前の130%ぐらいの売り上げ。がんばれ、という声を頂き、ありがたい限りです」と感激。消費者は「福島産」を見捨てていなかった。

 イトーヨーカドー葛西店の一角にある24坪の売り場が活気づいている。30代の男性は段ボール一箱分の福島産ジャガイモを買って帰った。「学校の給食で使うんです。もちろん安全な野菜ですから」。神奈川県相模原市、千葉県勝浦市などからはるばる「福島ブランド」を求めて買いに来た主婦もいた。

 2006年8月にオープンして以来、平日は250~300人、土日祝日は500~700人がレジを通る。それが震災以降は3割増し。原発事故以降、恐れていた風評被害は杞憂(きゆう)だった。福島市出身の桜田店長は「来客数だけでなく、売上単価も上がっています。お客様にはこんな時期だからこそ『買ってあげたい』という気持ちもあるのかもしれません。『お店を閉めないで』と激励の声を頂いてます」と話した。

 米、地酒、調味料、菓子などと並んで売られている野菜はシイタケ、ジャガイモ、ニラ、大根など。出荷制限品目と原発から30キロ圏内の産地のものは扱っていない。通常は1000点以上ある商品が、震災以降は半減した。最も不足しているのはいわき市から相馬市にかけての、浜通りと呼ばれる地域からの鮮魚類。津波被害に加えて、まだクール宅配便も復旧していないのだ。

 震災の影響で、3月に都内の百貨店で予定されていた福島物産展は、中止となった。大手スーパーでも福島産の野菜は、ほぼ姿を消しているのが現状だ。ふくしま市場へ買い物に来た50代の女性は「福島産も売れると分かれば、スーパーの対応も変わるんじゃないかと思います」と話した。買う側以上に、売る側が過敏になっているのかもしれない。

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