アイリス あいりす 

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てえへんだ、てえへんだ=13<NO665>

2014-11-25 20:37:55 | 創作文

「おい、八っあん、どうしたんだい。」

「ああ、ご隠居でしたか。」

「八っあんが、考え事して歩いているのを
初めて見たよ。熱でもあるのかい?」

「へへへ、まいりやした。」

「仕事は終わったのかい?」

「へえ、今帰りでやんす。ご隠居は?」

「私も帰るところだが、どうだいちょっと
コーヒーでも、木村さんとこへ」

「ああ、いいでやんすね。お供いたしやす」

^^^^
「コーヒーをお持ちしました。」

「いやあ、木村さんにもすっかりお世話になりやして。」

「いいや、今日はご隠居とご一緒で」

「そこで、鉢合わせでやんすよ」

「ハっあんが、わしの横を素通りするところだったよ」

「何かあったんですか?」

「いいえね、姪の真知子に言ったんですよ。このあいだ
ご隠居に話した、日本人はお人よしだと言ったら、『ご隠居が
悪いやつが悪いので、私等は悪くない』と、
言ってくれた、と真知子に話したら、違うと言うンでやんす
何が違うのかと、聞いたら、日本人がお人よしなのは、
天皇に対してだと、そういうんでやんすよ。」

「天皇に対してお人よしってかい?
あのとき、天皇の動向に気を付けてって、言われて
あいつらは天皇が大事ってことだな。っと言ったよなあ。
・・・・そうか、わかったぞ!」

「ご隠居わかりやしたか?」

「なんのことです?」

「木村さんも聞いておくれ、昭和天皇はダヴィストックの本では
ゾルゲを通じて、アメリカから資金を得ていたようだったね。」

「そうでしたね。」「そうでやんす。」

「だからだよ、昭和天皇のことも、私等はなんにも知らないで
見たままの姿を真実だと思い込んでいたんだよ。」

「そうでしたね。」

「では、今はどうだい?」

「今も見たままの姿を真実だと思っていますね。」

「木村さん、そうでやんすね。そうでやんした。アッシもで
やんすよ。それを、真知子がお人よしだと、言ったんですね。」

「そうだよ、同じことの繰り返しを、私等は、やっていたんだよ。」

「じゃあ、あれですかい?今の天皇もアメリカとやらそのように
つながってやんすか?」

「つながりっていうものは、簡単に切れないものだよ。」

「特にお金に絡むものは、一度からんだら、切るのも
大変なことが多いからな。」

「そのとおりですね。」「そうでやんすね」

「私もそこのところ、ちょっと調べて置きますから。
また、調べたらご隠居にお知らせしますよ。」

「そうかい、ありがとうよ、確かにお人よしだと
言われれば、そのとおりだったなあ、若い子に指摘されたよ。」

「そうでやんすね、老いては子に教えられでやんすね。」

「ははは、そのとおりだな。」

「アッシらはこれからどうなるんでやんしょ?」

「そうだな、神道についても、よくよく考えてみないと
ならないだろうな。」

「神道もですか?」

「支配者は都合のいいように、操作してきたのだから。」

「浅草寺も無くなるんでやんすか?」

「いやあ、寺は無くならんだろう、そのかわりに、本当の宗教に
ならんとな。」

「本当の宗教ですか?」「本当の宗教でやんすね」

「国民のよりどころとなる、賽銭を上げて拝むのが
正しい宗教とも言えないだろうからな?」

「まずは、宗教家も考えを変えないとならないだろうな。」

「賽銭は無しってことですか?」

「まずは、国民の本当の悩みを聞くのが宗教だろうから」

「悩みばっかしでやんすよ。」

「住職が逃げ出すかもしれませんね。」

「ははは、逃げ出して、ほかの寺に行って、悩みを
聞いてもらったらいいのだよ。」

「ははは、」「ははは、」

「さて、じゃあこれで、帰るとするか、八っあん。」

「ご隠居も最近は話の落ちが、わかってやすね。」

「ああ、何年八っあんとやり合っていると思っているんだい。」

「そうでやんすね。」

「じゃあ、木村さんまた、来るよ」「ごめんなすって。」

「ありがとうございました。」

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