〔1回目〕、1963年、ソ連核実験賛否での原水爆禁止運動分裂犯罪
〔2回目〕、1984年、原水爆禁止運動統一阻止と大粛清事件
上記の記事は元のサイトをごらんください。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/gensiryoku.htm より転載しました。
〔3回目〕、2011年、福島原発事故後の分裂路線と分裂スローガン
原水禁運動における日本共産党の路線・原子力政策・スローガンは何度も変わってきた。一貫していない。とりわけ、2011年3月11日後の原子力政策にたいし、党内外からの批判が噴出し始めた。その性質は、原子力政策における分裂路線と分裂スローガンとして表面化してきた。そのテーマについては、HPに載せた。
長島功『日本共産党の原子力政策の批判』
「原子力の平和利用」路線堅持→「原発ゼロ」「原発からの撤退」
「反原発」「脱原発」は「平和利用」拒絶=反科学だと排斥→分裂路線
(1)市民運動と、(2)共産党との違いを(表)で検証する。ただ、基本路線・スローガンについては、市民運動側も、その相違が十分に認識されていない。混同して使われている面・ケースがある。(表)スローガン中、共産党の第1~3期の内容は、長島功論文にある。
(表1) 原子力政策における市民運動と共産党側分裂路線・スローガン
|
基本路線
|
スローガン
|
相手への批判
|
支持団体や行動
|
市民運動
|
平和利用は不可能と否定
核と人類は共存できない
|
脱原発、反原発
さようなら原発
|
平和利用は可能か?
|
さまざまな集会・デモ
|
共産党
|
原子力の平和利用路線堅持
不安定・未完成だが、原子力研究・開発継続
|
第1期、1961~75年、原子力の平和利用
第2期、1976~99年、平和利用路線堅持。安全性を備えた原子炉の開発・研究を提唱
第3期、2000~11年、平和利用路線堅持。3・11後、原発ゼロ、原発からの撤退
|
脱原発、反原発=平和利用否定は反科学主義と敵対=分裂路線
|
共産党系団体すべて-原水協・平和委員会・民青・全労連・民医連・新婦人・民商、自由法曹団、日本科学者会議、農民連、(原発をなくすXX県の会)
|
宮本顕治は、1984年、平和委員会・原水協大粛清事件により、平和委員会・原水協内共産党グループを党中央への忠誠派党員に総入れ替えをした→現在、共産党系団体すべてが原子力の平和利用路線堅持、原発ゼロ・原発からの撤退スローガンしか言わない。
〔2回目〕、1984年、原水爆禁止運動統一阻止と大粛清事件
この違いにたいする市民運動側の認識は、まだ未分化状況にある。共産党が2011年3月11日以後大声で唱えだした「原発ゼロ、原発からの撤退」スローガンと市民運動側の「脱原発、反原発」「さようなら原発」スローガンという5つのスローガンの区別がまぎらわしいからである。それに、原発賛否をめぐる全国統一組織ができていない。1964年の原水爆禁止世界大会における「いかなる国の核実験反対」テーマと、上田耕一郎の反国民的隷従犯罪理論「ソ連の核実験は防衛的で支持する」→「きれいな核実験」口コミ宣伝をめぐる対立のような場面は起きていない。しかし、原発・原子力政策問題にたいする国民運動が高まれば、対立が先鋭化してくる。
はっきりしていることは、「原発ゼロ、原発からの撤退」スローガンだけを唱え、かつ、「脱原発、反原発」をけっして言わない組織・集会・個人・学者文化人・原発をなくすXX県の会は、共産党員か共産党系団体・個人だということである。それらの団体・学者文化人は、共産党が主張する「平和利用否定は反科学主義」説を信じているからである。そして、「脱原発、反原発」スローガンだけを掲げる団体を敵視している。インターネットのHPやブログにおけるスローガン使用ケースも同じである。
「原発をなくすXX県の会」とは、日本共産党だけの基本的な特殊・分裂路線「原子力の平和利用路線堅持、不安定・未完成だが、原子力研究・開発継続」と、共産党だけの特殊・分裂スローガン「原発ゼロ、原発からの撤退」を掲げ、かつ、「脱原発、反原発」を「反科学主義」と敵視する新設組織である。
「9条の会」はスタートが中立的だった。しかし、志位・市田・不破らは、共産党系団体が軒並み組織停滞・減少してきた中で、共産党の22000支部に「9条の会」加入・創設を命令した。その結果、実態としてほとんどが、共産党系団体に変質、または、共産党に乗っ取られてしまった。現在では、「9条の会」とは中立でなく、共産党の党勢拡大手段の一つになってしまった。そこで、党勢拡大目的の新たな市民運動組織を創設し始めた。今後、「9条の会」と同じく、全都道府県・市町村に「原発をなくすXX県の会・XX市の会」が創られるはずである。
赤旗『原発なくす静岡の会発足』共産党だけの特殊・分裂スローガン「原発ゼロ」団体のみ
全労連・共産党・民商・自由法曹団・新婦人・民医連
赤旗『原発ゼロへ多彩な催し、3・11行動in東京井の頭公園』「原発をなくす全国連絡会」
赤旗『3・11全国行動「原発ゼロ」への歴史的な日に』「原発をなくす全国連絡会」
赤旗『大飯再稼働やめよ、全国連絡会、国会前で緊急行動』「原発をなくす全国連絡会」
日本科学者会議、自由法曹団、新婦人、農民連、原発問題住民運動全国センター
共産党は、すでに「原発をなくす全国連絡会」=共産党だけの特殊・分裂スローガン「原発ゼロ」で統一させる全国組織を創設した。「原発をなくすXX県・XX市の会」はその共産党系全国組織に加入する。
宮本→不破→志位ら3連続独裁者は、核・原子力問題にたいし、(1)1964年→(2)1984年の誤り・分裂犯罪に次いで、→(3)3回目の分裂路線と分裂スローガンという反国民的犯罪に踏み出した。
理論面における日本共産党の「原子力の平和利用」論の修正・形骸化過程については、加藤哲郎がHPにおいて、4回の転機があったとして詳細な分析・資料・データをのせている。この分析・資料は膨大なので、その見出しだけを(表)にする。直接には、加藤哲郎HPを見ていただきたい。(表2)のページ数は加藤HPのページを示す。
加藤哲郎『日本マルクス主義はなぜ「原子力」にあこがれたのか』痛烈な共産党批判と資料
(表2) 加藤哲郎『61年綱領後のJCP「原子力の平和利用」論の修正・形骸化過程』
4つの転機
|
転機の内容
|
資料-〈参考〉と共産党決定・文書
|
ページ
|
第1の転機
|
1960年代「社会主義の防衛的核=原爆の平和利用、抑止力」に固執し、ソ連・中国の核実験を支持して原水禁運動の分裂を招く
|
〈参考〉森滝市郎日記・証言2編。〈参考〉上田耕一郎。共産党資料4編
|
16~19
|
第2の転機
|
「核と人類は共存できない」に反対し、反原爆運動と反原発運動の合流を妨害。
共産党は1970年代総合エネルギー公社構想・石油代替の新エネルギー「原子力」で、「原爆と原発」住民運動・市民運動合流、原子力資料調査室(武谷・高木)に敵対、原水禁運動再統一のチャンスを逸す
|
共産党資料5編。〈参考〉森滝市郎証言
|
20~23
|
第3の転機
|
チェルノブイリ後の広瀬隆ブーム、高木仁三郎らの脱原発運動を「反科学」と批判し、「原子力の平和利用」を弁証法的唯物論の原理に仕立てあげる。
1980年代 スリーマイル島・チェルノブイリ事故後も「平和利用」理念に固執、高木仁三郎・原水禁の「脱原発」運動を批判し広瀬隆ブームに冷や水、「未完成技術」論にもとづく「放射性廃棄物をロケットに積んで太陽にぶちこむ」夢で、JCPは日本における非核運動の分裂を固定化
|
共産党資料6編
|
23~24
|
第4の転機
|
フクシマの悲劇を見ても、なお「平和利用」を唱えるのか?
存立条件も綱領も変わり、2011年フクシマの悲劇を見てもなお「2、3世紀先の平和利用可能性」(志位・福島「老舗」対談)を信仰-意見の相違で運動を分裂させてきた過去の自省を
|
共産党資料4編
|
25~26
|
HP『日本科学者会議の野口邦和による広瀬隆批判の問題性-東日本大震災の歴史的位置』
加藤哲郎は、2012年2月15日付HP『ネチズン・カレッジ』で次の市民運動記事とリンクを載せている。「相変わらず大手マスコミは無視するか小さな扱いでしたが、2月11日、東京代々木公園で、さようなら原発1000万人アクションの集会・デモがあり、1万2000人の市民が参加しました。1か月後の3・11一周年に向けて、福島での「放射能からいのちを守る全国サミット」400名/「反貧困フェスタ in ふくしま」330人ほか、全国で同様の脱原発集会・示威がもたれました。」
以上 健一MENUに戻る
〔関連ファイル〕
加藤哲郎『日本マルクス主義はなぜ「原子力」にあこがれたのか』痛烈な共産党批判と資料
『ネチズン・カレッジ』リンク多数 『イマジン-東日本・原発大震災リンク集』多数
小出裕章『原子力の「平和利用」は可能か』
被爆者森滝市郎『核と人類は共存できない』
ブログ『反原発-不条理なる日本共産党』
ブログ『共産党と原発-メモ』
樋口芳広『過去の反省を欠いた「原発からの撤退」論の問題点』日本共産党員
れんだいこ『日共の原子力政策史考』共産党と不破哲三の原子力政策批判
不破哲三『「科学の目」で原発災害を考える』原子力発電は未完成→原発からの撤退
赤旗2011年5月14日
志位和夫『第2次提言-3、原発技術は未完成』→原発からの撤退、原発ゼロ
赤旗2011年5月17日
上田耕一郎『ソ連核実験と社会主義の軍事力の評価』→ソ連核実験は防衛的と支持
~~~~~~~~~~~~~~~~
◆共産党をただの、市民政党だと思って支持している人もいるでしょう。しかし、元を正せば、田布施システムなのです。自民党、民主党と同じ天皇家と深ーいつながりのある、田布施システムのひとつなのです。宮本賢治は山口県の明治天皇の出身地から、でているのです。
政治があほらしくなります。支配者のご都合で、民主主義を形だけ行っていて、国民を騙していたのです。これらが、政治家が変わろうと、田布施システムは変わることがないのです。見かけ上は、民主党に代わっても、支配者のご都合はしっかりと政権の上にあるのです。政治に関心を持てない、そのように私は思っているのではありません。このような政治組織は、間違っていると思うからです。真実を知り、このような策略の元で、日本を支配している、万世一代を皆さんにわかってほしいのです。
これらの多くの情報から、田布施システムがピラミッドの形をしているシステムであることを、想像できますよね。頂点は、あの万世一代の方です。
底辺には、やくざ 右翼団体 ネトウヨ 統一 走化があるのです。
日本はこの、田布施システムに乗っ取られていること、そして今では9条の会も乗っ取りにあっているというのですから、恐ろしい話ではありませんか?
拉致家族会なるものも、統一がやっているそうですし。在日特会も在日が乗っ取りましたね。
犯罪被害者家族会なるものも、あのサカキバラ事件の後できたそうです。被害者の土師君の父親は講演を行っているそうです。この家族会も田布施システムの竹中平蔵が初代会長を務めたということです。なんでもかんでも、可笑しいですよね。出来過ぎですよ。
ですから、日本のあちこちに、乗っ取りが行われているのです。ただ、所属していても、下部組織に所属している人には、このことは伝えられていない可能性が多いのです。皆奴隷ですから、情報はないのです。良いことをしていると奴隷は思わされているだけでしょう。
志位委員長は、沖縄以外で野党と選挙協力はしないと、断言しました。国民は自民党を倒したいから、選挙協力をしてほしいと思っているのに、このような考えを明らかにしています。この記事を読めば、なるほどね。と思いますね。苦笑。
実に悲しいですね。目覚めよ、すべての奴隷たち!!
貴方の理想は、本当にその組織なのか、今一度考えて見てはいかがですか?