ベトナム首相の国会演説 10月19日（木）

　　今日は午後、参議院本会議場でズン・ベトナム首相の国会演説がありました。議運委の筆頭理事としては演壇正面どまん前、安倍首相の真後ろの席で聞いていました。５０代の若く垢抜けた政治家でベトナムも随分と変わってきたというのがまずの印象でしかも演説も格調の高い立派なものでした。
　　ところで「国会演説」というのは国会として外国人をもてなす最高の待遇であって外国の元首でしかもいわゆるメジャーの国の元首、国賓クラスにほぼ限られており、また国会の政治状況が特に許す時でなければ実現しない、私も今までアメリカ、ロシア、フランス、韓国、カナダくらい、フィリピンもありましたが、いわゆる大国の大統領しか記憶にないくらいです。さて今回ベトナムがいいのならここもあそこもと次々と言ってくるのではないか、という当然の疑問が出てきたのですが、今回は特段の政治的配慮として非常に上の方で決まったというのが真相で、ベトナムの将来性、今日までの一貫した対日友好外交、中国などを臨む地政学的配慮、ズン首相その人にかける期待感など、また議員連盟の強い働きかけなど諸々勘案した結果（やや例外的に）実現したものと伝わっています。
　　それでも私は、国会演説で最高の栄誉と喜んでくれるのなら有り難い話しでまたコストがかかるわけでもない、あまり格式を気にせずどんどんやったほうがいいと思うようになりました。