コロナ禍の経済不況はリーガン・ショックの時とは違い、じわじわとその影響は広がっていく。特に、コロナ禍が一時的に収束するのではなく、どこの国も、2次、3次と繰り返し感染者数が増える状況を見ると、人々の生活も長い閉鎖生活に変わらざるを得ないだろう。日経新聞胃よれば、世界の企業の3社に1社が赤字だという。売上高も16%減だという。この状態に、さすがの強気の株式市場も弱気に転じている。世界の株式市場のほとんどが下落している。日経平均も21700円台まで急激に値を下げている。IT企業の好調さで、唯一ナスダック市場だけが値を上げているが、これも一巡化すれば、値を下げていくはずだ。景気が悪いのだから、当たり前のことである。そして、目の前にあるのは、財政と金融を緩みに緩ませている各国政府の経済政策だ。東京都がコロナ禍の第1派対策で、お金を使い果たし、第2波以降に対する財政余力がないようなものだ。世界がこの恐慌に手の打ちようもなく、すくんでいるのである。(くちなし亭、2020.08.02)
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