原油の値段が下がり続けている。WTI原油は1バーレル当たり75.67米ドル(2021/11/20/9:30日本時間現在)。Brent原油は同じく78.47米ドルである。これまで80米ドル台半ばを推移していたものがここにきて、急落している。これまでの原油価格の急騰が産油国の増産意欲の欠如と言う理由にならないものだっただけに、下落は当然のような気がするが、その理由がバイデン政権による各国の備蓄原油の放出要請に要るものだというらしい。確かに、この要請を受けて、18日の東京原油市場では、取り引きの中心となる先物価格の終値が17日より1260円安い1㎘当たり5万2760円となり、先月中旬につけたことしの最高値、5万7240円からおよそ8%も値下がりした。政府はガソリン価格の高騰を受けて、19日、石油元売り会社などに対し、レギュラーガソリンの全国平均価格が1ℓあたり170円を超えた場合、最大で1ℓあたり5円分を補助することを決めたばかりだ。 軽油、灯油、重油も対象とするというが、あの決定はどこかに飛んで行ってしまうかもしれない。(くちなし亭、2021.11.20)
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