“あなたはしゃべりすぎている”というコラムがあった。会話というのは、話し手と聞き手が存在する。往々にして、しゃべりたい人とあまりその話を聞きたくない人に分かれる。私もしゃべり派に入ると思うが、おしゃべりについては私の家内にはかなわない。私の家内の学校時代のグループはあまりに会話が弾むものだから、喫茶店でも、バスや電車の車内でも、「うるさい!」と叱られ続けていたという。サッカーの試合などでは、ボールを支配していた時間の割合が表示される。先日のなでしこジャパンとナイジェリア代表との親善試合では、なでしこジャパンのポッゼッションは60%強であったと記憶している。この割合でも、試合はかなり一方的な展開になる。これが会話の世界になると、話好きは、いかに自分の会話時間のポッゼッションを長くするか、自然に技術が巧みになる。話好きは、相手の話など聞いていない。「フムフム」など、聴いているふりはするが、聴いてはいない。関心は、いかに、自分の話を割り込ませることができるかというタイミングである。相手が息をついた瞬間などがチャンスである。そして、話し始めれば、最初はゆっくりと、周りの人たちの関心が薄れる終盤には、息もつかせぬほどの早口でまくしたてるのが常道である。先ほどのコラムではしゃべりすぎをやめなさいと諭している。そのポッゼッションも50%が理想だと言っている。だが、おしゃべりはしゃべることに快感があるので、なかなか改善することもないし、まあ、それに、それほどの害もなさそうである。
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