ウオン安

南北朝鮮間の危機が勃発し、戦争リスクを背負うことになった韓国ウオンが安くなることは分かるのだが、その危機前から、韓国ウオンは対ドル、対円に対して、下がり続けている。日本では競争関係にある電気や自動車などで、日本の輸出企業が苦境と盛んに宣伝されているが、このウオン安はそのレベルを超えているように感じる。韓国経済は崩壊の寸前まで追い詰められているのではないか。ウオン安のメリットは確かに輸出企業にはあるが、日本のように部品産業は韓国に育っていない。外国、特に日本から調達している企業が多い。それに韓国の大手輸出企業はもともとウオンを手元に持っていない。ドルをもって、商売をしている。そのような中で、今年の３月までは１ドル１０００ウオンを下回っていたものが、今や１５００ドルを越えようとしている。わずか半年で５０％を越える値下がりである。韓銀も必死に対抗策をこうじているようだが、手持ち資金にも限界がある。このしわ寄せは韓国国民に回ってくるので、このまま韓国ウオン安が続けば、ギリシャ危機のようなものが韓国で起こるかもしれない。それで思うことは北朝鮮である。この国の経済は全くの閉鎖経済なので、このような世界規模の資本の流れに全く影響されない。けれど、それゆえに貧しい。

Y-FP Office Japan
「歴史から学ばない者は豚だ。」というイギリスの著名な経営者の言葉は言いすぎだと思いますが、けれど、歴史学を感じさせないお金持ちは単なる成金であることにも間違いはないでしょう。是非、歴史の好きな皆さん。Y-FP の時代小説もご覧ください。