ウクライナ情勢だが、フランスのマクロン大統領が動いたことで、何やら一時休戦の匂いがする。マクロン大統領はロシアのプーチン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領と相次いで会談したのだ。マクロン大統領の姿勢は基本的にはミンスク合意の履行などウクライナの譲歩を求めている点である。当然、ウクライナは反発する。最終的な解決には至らないが、とりあえずの時間稼ぎである。アメリカとドイツの間の首脳会談も、温度差が鮮明になり、火種は残したままである。だが、市場は反応する。真っ先に反応したのは原油市場である。WTIの価格が1バーレル90ドルを下回った。ウクライナ情勢が収まれば、台湾有事もない。台湾は福島県産などの海産物の輸入禁止措置を解除すると発表したが、これは台湾のTPP加入を促進することにつながり、相変わらず、輸入禁止をしている中国と韓国の加入の認めない理由となるだろう。日本にとっては韓国、アメリカにとっては中国の加入は阻止したいところなのである。その名分ができたということだろう。（くちなし亭、2022.02.09）
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