直下型地震も怖いし、高潮も怖い。

昨年、2018年の世相を示す漢字は「災」であったのだが、東京に住んでいる人間にとっては、久しく、直下型地震が起こっていないので、恐れるのである。ただし、東京でも、どこに住んでいるかによって、恐れる災害は違う。地震の場合には、平地に住んでいる人達は耐震性もしっかりした家に住んでいる人も多くなって、恐れるのは火事となる。一方、高層の住宅に住んでいる人達にとって地震は恐怖である。３．１１後に、高層のマンションに住んでいた金持ちたちが慌てて、低層階に移り住んだと言う話は有名である。だが、ここにきて、最近の集中豪雨である。特に大型台風にともなう高潮被害が東京の江東五区で起これば、そこはほとんどが堤防1枚で守られたゼロメートル地帯なので、酷い時には2週間も冠水した状態になると言う。しかも、250万人が暮らす地域である。逃げると言っても、いくつも河川がこれを阻む。もちろん、1～2日のことであれば、東京は高層ビルが多いので取りあえず避難することは可能だと思うが、2週間ともなれば、水や食料、毛布などの備蓄はない。（2月8日）

Y-FP Office Japan