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イタリアで反EUを掲げる五つ星運動が政権を担う。

2018-05-17 10:49:06 | FP

3月に行われたイタリアの総選挙の結果だが、それに伴う政権がまだ誕生していない。その選挙では、いわゆるポピュリズム政党と言われる反EUの五つ星運動が第1党になり、親EUだが、内部に反移民を主張する同盟を抱える中道右派連合が第一会派になったのである。右派連合を指導するのはベルルスコーニ元首相と元首相が率いるフオルツオ・イタリア(FI)である。当初はベルルスコーニ元首相を首班とする連立政権と言う構想が有力であったのだが、五つ星運動はもちろん、他の会派との交渉がことごとく頓挫したのである。私は3月の時点で、もしかすると五つ星運動と同盟の連立政権の可能性があるのではないかと言っていた。反移民で共通するからである。そして5月に入り、この連立政権が誕生することになりそうである。五つ星運動のデイ・マイオ党首と同盟のサルビーニ党首、さらに、政権には参加しないが、ベルルスコーニ元首相も同意したというのである。反EUの流れがイギリス離脱と言う形で始まったのだが、その流れが止まっていないことを示す出来事である。EUにとっては痛手である。ただ、この政権がうまく機能するかどうかは分からない。もともと五つ星運動は南の貧しい地域の住民に広く支持されてきた政党で、一方、同盟は北の豊かな労働者を中心に支持を集めている政党である。この支持基盤がまったく異なる政党で、しかもこれまではどちらもアンチテーゼ的な批判を繰り広げて支持を伸ばしてきたのである。実際に自らが政権を担うとなれば、それだけでは済まない。時には支持者から批判を招く政策も行わなければならないはずである。一つの実験がイタリアで始まる。左右対立とは異なる対立軸で生まれた政権である。(2018.05.17)

Y-FP Office Japan

 

 

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