LIBOR=ライボーが2021年末に廃止されるのだそうだ。LIBORとはロンドン銀行間取引金利のことで、2012年にその不正操作が明るみに出るまで、短期金利の主要な指標とみなされてきた。そもそも、LIBORは実際の取引金利と思われていたのだが、実は、各金融機関の自主申告、すなわち希望金利であったことが判明し、金融機関には、巨額の罰金が科せられ、トレーダーは実刑判決を受けただけではすまず、一気に、その信用を失うことになったのである。当然、取引量も激減する。激減すれば、その指標性も失われるということである。英金融管理庁(FCA)のベイリー最高経営責任者(CEO)は27日、ロンドン市内で講演し、短期金利の国際指標「LIBOR」を2021年末に廃止する方針を明らかにした。長く、地道に気付いてきた信用も、慢心から不正に走れば、一気に、崩れ落ちる例であり、一度崩れ落ちた信用を復活させることは難しい。(2017.07.28)
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