蚊は人類にとって、最も恐ろしい敵だと言われている。蚊に刺されることによって、移される病気は、怖いと思われるものだけでも、ナイル熱、デング熱、日本脳炎、マラリアと苦しむだけでなく、死に至る病も多いのである。その蚊を媒介する病気がまた一つ、中南米を中心に猛威を振るい始めた。ジカ熱である。ほとんどの病気が××熱と呼ばれているので、高熱を伴うものと思われるが、このジカ熱はデング熱と比べて、悪化するケースは少ないようだが、妊婦が感染した場合、子どもが小頭症になるのではと疑われている。日本はまだ冬なので、蚊はまだ発生していない。しかし、ブラジルなどは真夏のま盛りで、リオのカーニバルなどで、裸同然で踊りまくっている。蚊の格好の餌食だ。たぶん、世界中から観光客も集まっていることだろう。本来、アフリカにいたと思われるこのウイルスが南米に移り、爆発的に繁殖した。デング熱と違い、症状が軽いことは始末が悪い。ほとんどの感染者が国境を当然のごとく超えていくに違いない。(2016.2.6)
