イギリスでスコットランドの独立を求める選挙が行われたのは、記憶に新しいところですが、同じように、スペインでも、長く独立を求める運動の続いているカタルーニャ地方があります。フランスと国境を接する山岳地帯にあり、昔、多分、スペイン王国に征服されたのでしょう。独立心が強いところです。スコットランドの場合には、自分達の利益がイングランドへ流れているという不満だが、カタルーニャの場合には、本心、独立を求めているところがあります。その独立の展望を決めるような選挙が。この９月２７日に行われます。実際、独立派のアルトゥール・マス州知事が率いるカタルーニャ民主集中党（CDC）と、オリオル・ジュンケラス率いるカタルーニャ共和主義左翼（ERC）が優性なのです。この二つの政党で、多数を握る可能性が高いのです。スペイン政府も必至です。何を持ちだしたかと言うと、サッカーの名門バルサです。もし、カタルーニャが独立するようなことになれば、そこに本拠を持つ、バルサはスペインリーグから外れ、弱体化するぞという脅しをしたのです。神戸が独立するような気運が起こった時に、そうなれば、タイガースはセリーグから外れ、マイナーな地方球団になってしまうぞと言う様なものです。熱狂的な阪神ファンは動揺するでしょう。面白いというよりも、それほどに、スポーツが政治に利用されているのです。(2015.9.22)
