智慧の競争時代の終焉

今日、民主党鳩山政権が誕生する。鳩山政権が自分の力で、政権を勝ち取ったというよりも、何か、歴史の新しい風が吹き始めたという感じを受けるのである。その一つが智慧の競争時代の終焉である。日本も、高度成長時代、企業間競争はあったのだが、不思議なほどに、それらの企業間の情報は開放的であった。しかし、バブルがはじけ、低成長時代に入ると、智慧の競争時代に突入したのであった。新しいスキルがアメリカやヨーロッパから企業合併や資本提携などの痛みとともに、流入し、乗り遅れた会社は悲惨な経路を歩むことになった。智慧の競争時代は、一見、素晴らしい技術革新が起こっているようにみえるのだが、所詮、それは技術格差をもたらし、一部の富裕層を現出させるにすぎなかったことはこの数年間の人類の歩みを見れば明らかなことだ。だから、私たちは、いかにしたら、この智慧の競争時代を終焉させていくか、この機会であるから、立ち止まって、考えてみるのも悪くないことだと思うのである。

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