備忘録

学習備忘録

物上代位と差押え

2010-04-15 19:20:03 | 民法
☆☆論点:目的物の賃料債権につき債権譲渡がなされ、対抗要件も得ている場合に、目的物の抵当権者が賃料債権について物上代位することができるか、優劣関係が条文上不明なため問題となる

↓この点

304条が差押を要求したのは、第三債務者を二重弁済の危険から解放するため

↓とすれば

差し押さえ命令前は譲渡債権者に弁済すれば免責され、差押命令後は抵当権者に支払えば免責されることが明らかである以上、二重弁済の危険は生じず、債権譲渡を優先させる必要はない

→物上代位可能

(安永271p)

「職務」の範囲

2010-04-15 19:19:08 | 刑法
※要件解釈Question※
「職務」とは?



当該公務員の一般的職務権限に属していれば足りる

※一般的職務権限に属するか否かは、法令等から認定することになる

例えば、平成17年判例では、調布警察署に勤務していたとしても、関係法令によれば、管轄区域である東京都全域について犯罪捜査に関する職務権限があったことから、多摩中央警察署刑事課の担当する事件について口利きを依頼され賄賂を受け取った場合について収賄罪の成立が認められた。