東南アジア・ヴァーチャル・トラヴェル

空想旅行、つまり、旅行記や探検記、フィールド・ワーカーの本、歴史本、その他いろいろの感想・紹介・書評です。

鶴見良行,『ナマコの眼』,筑摩書房,1990

2007-02-13 10:51:41 | 移動するモノ・ヒト・アイディア
初出は『ちくま』1986年1月から89年4月号まで。
文庫はちくま文庫,1993
今、内容にふれている暇がないので、ひとつだけ。

巻末の索引がすごい。
人名・地名・事項の三つに分けられ、必要以上に詳しい、つまり実用性を超えた索引だ。

人名索引は、個人名と王朝・団体をごちゃまぜにし、「日本移民」と「日本市民」と「日本人(邦人)」とを別々の項に分けた立項。もちろん「日本政府」は別の項目だ。
事項索引には生物図鑑と伝奇小説をまぜたような項目が並ぶ。
この索引こそ鶴見良行の最高傑作?!

『鶴見良行著作集』各巻の索引も、これにならって作られているんですね?


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