東南アジア・ヴァーチャル・トラヴェル

空想旅行、つまり、旅行記や探検記、フィールド・ワーカーの本、歴史本、その他いろいろの感想・紹介・書評です。

小松邦康,『インドネシア全二十七州の旅』,めこん,1995

2006-09-20 20:40:47 | 旅行記100冊レヴュー(予定)
めこんのサイトでインドネシア事情を公開している小松さんの旅行記。
ジャワ中部地震にしろ、アチェの津波にしろ、はたまた東チモールの事情にしろ、膨大なインターネットのクズ情報をかきわけてたどりつくのは、結局著作を通じて知っている人物による情報なんだなあ……。

本書の内容は、もはや古すぎて使い物にならないが(なにしろ、州の数がこのあとどんどんふえて、今は33くらいある?)、著者の観察眼を知ることができれば、インターネット上の情報も信頼(この場合の、信頼というのは、どういう立場からものを見て、どのように発信する人なのか、こちらにわかっている、ということ)できるものになる、というわけである。

いや、別にどうでもいいのだが、きっと、いまごろ(2006年9月20日)、バンコクの事情について、陳腐な情報がインターネットにあふれているんだろうなあ……、と思って、本書を思いだしたわけです。


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