ダンカン,デイヴィッド・E.著 松浦 俊輔訳,『暦をつくった人々―人類は正確な一年をどう決めてきたか 』,河出書房新社,1998.
Duncan, David EwingCalendar ,"Humanity's Epic Struggle to Determine a True and Accurate Year".
未完成だがアップロードする。
グレゴリウス暦成立までのながいながい歴史をつづった本である。
なんだ。アジアの暦は無視か。
と思ったかた、まちがっていますよ。
わたしもイスラーム暦や漢民族の暦についておもしろい本があれば読みたいとおもうが、てきとうなもんがみつからない。
まず、この西洋の暦の歴史を読んでみようではないか。
本書でのべられるのはまず天文学の基礎。「回帰年」と「恒星年」のちがい、「朔望月」(さくぼうげつ、とよむ。新月から次の新月までの間、陰暦の一ヶ月、29日12時間44分2.9秒)。回帰年の長さが一日の整数倍にならないこと(約365日5時間48分45秒)といった基礎をおぼえよう。
つぎにユリウス暦の成立。
ローマ帝国コンスタンティヌス帝によるニカエア宗教会議(325年)。
ローマ帝国の混乱時代、ディオニュシウスによるanno domini(A.D.)という紀年法の発案(う~む、残念なことに、この人、ゼロの概念がなかったため、A.D.0年をさだめる発想がなかった、これが後々やっかいなことになる。わたしも、19世紀が1800年代というのがいつまでたっても理解できない。紀元0年と0世紀というのがあればいいのだ。)それから、このディオニュシウスの計算したイエス・キリストの誕生年もまちがっていたため、キリストがキリスト紀元前4ないし5年に生まれたという、へんなことになってしまった。)
8世紀末から9世紀初のシャルルマーニュの時代。
この時代やっと、月の中の日を数字で順番に示す方法が確立する。1日、2日、3日、4日……30日と続くやりかたである。
こんな具合に紹介していくと、えらくヨーロッパ中心のふるくさい歴史観の本にみえるだろうが、次からインドの数学、アラビアの科学の話になる。
順当な論である。
******
以上、途中まで
Duncan, David EwingCalendar ,"Humanity's Epic Struggle to Determine a True and Accurate Year".
未完成だがアップロードする。
グレゴリウス暦成立までのながいながい歴史をつづった本である。
なんだ。アジアの暦は無視か。
と思ったかた、まちがっていますよ。
わたしもイスラーム暦や漢民族の暦についておもしろい本があれば読みたいとおもうが、てきとうなもんがみつからない。
まず、この西洋の暦の歴史を読んでみようではないか。
本書でのべられるのはまず天文学の基礎。「回帰年」と「恒星年」のちがい、「朔望月」(さくぼうげつ、とよむ。新月から次の新月までの間、陰暦の一ヶ月、29日12時間44分2.9秒)。回帰年の長さが一日の整数倍にならないこと(約365日5時間48分45秒)といった基礎をおぼえよう。
つぎにユリウス暦の成立。
ローマ帝国コンスタンティヌス帝によるニカエア宗教会議(325年)。
ローマ帝国の混乱時代、ディオニュシウスによるanno domini(A.D.)という紀年法の発案(う~む、残念なことに、この人、ゼロの概念がなかったため、A.D.0年をさだめる発想がなかった、これが後々やっかいなことになる。わたしも、19世紀が1800年代というのがいつまでたっても理解できない。紀元0年と0世紀というのがあればいいのだ。)それから、このディオニュシウスの計算したイエス・キリストの誕生年もまちがっていたため、キリストがキリスト紀元前4ないし5年に生まれたという、へんなことになってしまった。)
8世紀末から9世紀初のシャルルマーニュの時代。
この時代やっと、月の中の日を数字で順番に示す方法が確立する。1日、2日、3日、4日……30日と続くやりかたである。
こんな具合に紹介していくと、えらくヨーロッパ中心のふるくさい歴史観の本にみえるだろうが、次からインドの数学、アラビアの科学の話になる。
順当な論である。
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以上、途中まで