で、さっきの
たとえば、窒素注入して放射性物質が漏れる危険のある中、原発に近づくのはまずいでしょ?
で書いたつづきのはなし。
結局、話をまとめると
・複雑なシステムにおいて、部分最適を目指して、一部分を修正してしまうと、他の部分では、その修正を想定していないため、システム全体が崩壊するほどの大きな問題が置きやすい
→合成の誤謬
っていうことになります。
これの対策は、大きく2とおり
1つは、
・修正した場合、人間の想定以上に、できるかぎりのチェックを行う
→形式仕様
・全体を俯瞰して合成の誤謬を避けるようなチェック・調整を行う
→リーダーの仕事。サポートが必要。
■できるかぎりのチェックを行う
人間が考え付くケースには限界があるので、数学的にチェックしたり、コンピューターを使って、しらみつぶしにチェックする。そして、想定外を出来るだけ除く方法。
前者は、形式仕様言語、とくにBやZ(VDMは数学的チェック部分は弱いというか・・・)
後者のしらみつぶしは、モデル検査。情報爆発にならないように、出来る限りチェックする。
ただし、どちらも現在の日本で今すぐ出来る手法ではない。
■全体を俯瞰して合成の誤謬を避ける
全体の状況をまとめて、問題点となりそうなこと(たとえばさっきの避難開始時期と危険な日の関係とか)をチェックし、調整、警告する。
これはもちろん、複雑になれば、コンピューターによる管理やシュミレーションが必要。そういう意味では、すべてコンピューター化が必要で、チケット駆動開発のように、やることをすべてコンピューター上に入れるという作業もいるかもしれない。
しかし、普通はそこまで複雑なことは少なく、今回の東電関係の話もそう。
だれかが、東電、農林水産業、マスコミ、自治体(避難してる人も含む)、諸外国などの状況をまとめて、合成の誤謬になりそうな事項を考え、それを避けるように調整すればいい。
その作業はだれがするの・・・リーダー。
これらの上にたつ人。つまり総理大臣。
今の問題は、リーダーたる総理大臣が、東電のことを中心になっちゃっているところに問題があるわけね・・・
って、何の話してたっけ(^^;)
わかんなくなってきたので、この辺でこの話、おしまい。