Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

ベネズエラ戦続編

2010-02-03 02:14:39 | Weblog

ところで、九石ドームは2002年日韓W杯スウェーデンvsセネガル、去年のJの浦和レッズvs大分以来。今回、入場の際に全員に写真のJFAロゴ入りフリースのブラケットを配っていた。ラッキー。こんなの初めて。しかも今夜はどんどん冷え込んで来たので役に立った。本当に助かった。
しかし、田舎だよなあ。大分駅-九石ドーム間バス往復1000円はボッタクリだあ。2018か22年W杯会場にまた手を挙げてるようだが、サッカー専用スタジアムじゃないし、何とかなんないのかなあ。

今日は朝、定例の血糖値検査。成績は良くなかったが、夜は焼き肉。

中国ではサッカーは崩壊寸前。国内リーグで大規模な八百長が発覚、選手だけでなく中国サッカー協会の副会長も身柄拘束、役職も解任された。
そもそも中国のサッカーは、人民は熱狂的だが、国内リーグは閑古鳥が鳴き、代表チームは02年W杯で日韓が主催者特権で予選免除だったことでアジアの枠が増え、お情けで本戦出場となった。一勝もできなかったが。
国際試合でも悪質なファールを何度も犯し、ジダンからは「二度と中国には行かない」と言われる始末。
中国の選手育成は、各地の少年宮で上手な子をピックアップし、サッカーばかり教える。いきおい、サッカー以外のことは何も知らないモラルのない、一般的な感覚からかけはなれた子供がそのまま大人になって、サッカー馬鹿になってしまう。
はるか昔、米中ピンポン外交のころの中国のスポーツ選手は、毛沢東思想で武装されていた(笑)、というか、周恩来総理がそう指導したようだが、心身ともに素晴らしかったと聞く。現代では、中国共産党が最も信奉する思想「拝金主義」にスポーツ界、選手も染まっているということだ。
このままでは中国のサッカーは、日本の強敵になることはないだろう。このまま衰退していくのだろうか。中国の人民は弱いものにはきわめて厳しい態度で接するエエカッコしいだから、人気のある欧州のチームのことしか考えてない。それもよしか。

日本vsベネズエラ

2010-02-03 00:01:00 | Weblog

ワールドカップ・イヤー最初の代表戦が大分に来た。ちょうど休みになったので前日にチケットぴあで調べたら結構残ってた。別府の温泉にも寄ろう、と見に行った。ガラガラに見えたけど公式入場者数発表は2万7000人。こんな不便な所で平日にしてはまあまあか。

試合はスコアレス・ドロー。攻撃を久々代表復帰の小笠原に委ね、荷が重かったかな。トップ下の中村憲剛がほとんど機能せず、2トップの岡崎、大久保に決定的なパスがほとんど渡らなかった。大久保はまた暴力沙汰。選ばない方がいい。遠藤もまだこれからか。
ベネズエラは中盤のチェックが結構きつく、前半、中盤はボールは回せるが、ラストパスが出せない。まだパスの精度が足りない。

稲本は良かった。これまで代表のボランチというとバックラインの前で守備をする傾向が強かったが、稲本は両サイド(特に左の長友)が高い位置で攻撃参加する際は、完全にバックラインのセンターに入りカバーリング、闘莉王がサイドに流れる。サイドバックの攻撃参加を促すような動きが出来ていた。稲本は体が張れるので最終ラインでも安心して見ていられた。
長谷部マコが入ればボランチは稲本に任せて、マコに本来の攻撃的な仕事をやらせることも可能になるだろう。

左の長友は合格だが、右が難点。徳永は守備に時間を割かれ、ほとんど攻撃参加できなかった。替わって入った駒野もスピード不足。ビビってるのか前に出られない。このポジションには内田もいるが、守備が弱すぎ。
あとから入った攻撃陣。佐藤寿人はともかく、平山も金崎も秘密兵器にはなれないだろう。
今年第一戦だったが、問題点は依然変わらないし、解決への道は遠そうだ。

ということで、あまり愛国心も日本代表に対する強い思い入れもないのだが、W杯年ということもあり、不本意ながら青いシャツを購入。当然、アディダスの高いレプリカでなく、バッタもん風の安いやつ。一応JFAオフィシャル。背番号はサイズが合うのは嫌いな中村俊輔とか遠藤のしかなかったので(このなかでは17番の長谷川誠か、2番の阿部勇樹がよかった)、背番号なしを購入した。3000円強。ああ、恥ずかしい。

日中歴史共同研究

2010-02-01 01:58:43 | 時事

日中の有識者たちが進めていた日中の歴史についての共同研究が終了、31日、報告書が公表された。日本のマスコミは南京大虐殺の犠牲者数について、日本側は最大20万人から数万人、中国側は南京国防部軍事裁判の判決などを基に、従来からの30万人を譲らず、これによって歴史認識の違いが浮き彫りになったなどと報じているが、これは最初から分かっていたこと。特に日本側が南京大虐殺について、殺戮を行った日本軍側に責任があると認め、これが日中の共通認識になったわけだ。あくまでも犠牲者数において見解が異なっているだけ。これは、前回、このブログでも紹介した、中国側の事情があるわけで、今回、委員会の日中の有識者たちは大きな仕事をしたと思う。写真は南京大虐殺祈念館。鐘の影に「300000」の数字が見える。これを日本に言われたから、はいそうですか、と変えられないのは分かるだろう。
また、某新聞は今回、中国が革命史観でない、国民党を評価する歴史観を示した、などと書いている。最近の中台接近によるものだ、とも。ただ、こうした歴史観がドラマなどに反映されるのは時間がかかるとか。笑いを通り越して脱力する。
中国では、抗日戦争における国民党軍の貢献や役割については80年代から触れられており、映画「血戦台児庄」(1986年、楊光遠監督)ですでに描かれ、当時問題作として大変話題になった。最近の「南京!南京!」でも、南京大虐殺を描きながらも日本人兵士の戦争への苦悩を描いている。勉強してない記者が読者をミスリードするいい例だ。

中国国内世論への影響を心配される現代史の事案について、馬鹿の一つ覚えみたいに89年の天安門事件をあげるが、これも疑問だ。ちなみに89年は「第2次天安門事件」と言われるもので、中国社会では6月4日に発生したことから「六四事件」と呼ばれる。中国社会で天安門事件と呼ばれるのは文革末期に周恩来総理の死去を悼む人々が集まった1976年4月の天安門事件だ。

現代史(中国語では当代史)について中国では当然、まだ評価が定まっていないものが多いため、中国共産党の公式見解以外の議論はオープンに行われない。ただ、現代史がタブーなのではなく、歴史研究家たちは真摯に研究を続けている。小平がよく口にした「実事求是」(事実に基づいて物事の真相・真理を求めること。先入観を持たず風説にも惑わされることなく、真実を求めようとする姿勢)に従って、●●史観などとの制約にとらわれることなく研究している。よく知らない人は直近の「六四」が分かりやすいのかもしれないが、中国共産党にとっては評価が定まっている。学生を虐殺したことで西側の批判を浴びているが、中国当局は治安維持の一環と主張するだろう。中国当局が触れてほしくないと考えるのは66-76年の文化大革命や毛沢東が犯した罪や文革への責任、71年の林彪事件などなど。政権が変わらなければ解明は不可能とも思える事案はたくさんある。

中国というと、恣意的に話を持っていこうとする報道が多過ぎる。もう少し正確に日中関係を理解してもらいたい。歴史研究はメンバーを変えて継続するそうだ。将来、日中双方が共通認識を得られるための最初の一歩になってほしい。というか、中国で明らかにされていない現代史の陰の部分が解明され、明らかにされることを望む。